【整備士】一つ間違えば、怪我や最悪の場合、亡くなる事もある整備士業界の未来

整備士

毎年、数名の人が何らかの事故によって亡くなっている自動車整備士業界。少しの気の緩み、経験値の無さ、構造を理解せずに作業してしまった、時間や業務に追われていつもはやらない作業方法で行った等によって、亡くなったり、重体になったり、身体の一部に障害が出たりと、怪我の尽きない職業だと思います。私の知り合いの整備士もいつもなら絶対にエンジンを切ってから車両の下に潜るのに、その日は出張先という事もあって急いでいたのか、エンジンを止めずに車両の下に潜って作業し、作業が完了し車両の下から出る時に誤って、ベルトを掴んでしまって、ベルトとプーリーの間に指が挟まって、指を飛ばしました。その人は、一流の整備士だと思いますが、そんな人でさえ、安全を怠って怪我をしてしまいました。少しぐらいだから大丈夫だろうやいつも作業しているから大丈夫だろうと思っていると、予期せぬ事が起きて、重大な事故にあい、身体の一部の損傷や最悪の場合、死に至る事もあります。

工場の設備によっても変わってくるとは思います。私の職場の本社工場は新しく建ったばかりなので、車を上げるリフトも最新でとても使い勝手が良く、作業性も良いですが、支店はかなり前に建った工場なので、設備も悪く、作業性も悪い状態です。最新の設備だから怪我をしないと限らないですが、やはり最新の方が作業性も良く、怪我のリスクは低いと思います。会社は安全第一と口うるさく言ってきますが、なかなか最新のリフトや工具を購入してくれません。安全第一と言うなら、それなりの設備・工具を揃えて欲しいですね。

後は、設備も必要ですが、仕事量が問題ですね。ゆっくり落ち着いて作業出来れば、その分怪我のリスクは低いですが、時間に追われるとそうもいきません。急いで仕事をすると、集中力が低くなって、早く仕事を終わらそうと、いつもはしない様なやり方で作業したりする時が有ると思います。その会社によって仕事量は違うと思いますが、私の会社では整備士が足りて無くて、仕事量が多いので、落ち着いて作業出来ませんね。怪我も多いですし、作業ミスも有ります。

私がこの会社で働きだして15年余り、重大事故は4件起きてます。幸い死亡事故になっていませんが、長期入院や体に障害が残っています。整備士は「3K」で怪我の尽きない仕事の上、安月給なので、整備士になろう思う人は年々少なくなっていると思います。こんなにしんどくて、汚く、危険な職業なのだから、もっと給料が良くても良いと思うのですが、どこの会社を見ても、残業代によって給料の変動は有りますが、やはり少ないですね。これから10年、20年後整備士の数はもっと少なくなっていると思いますね。

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