「2022」プロ野球の年間表彰&個人タイトルの紹介。

野球

2022年、今年のプロ野球の一番の大記録といえば、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆(むらかみ むねたか)選手が達成した最年少での3冠王、そしてシーズン最終打席での日本人最多本塁打の56本ではないでしょうか。

令和初の3冠王で実に18年振りに達成された記録になり、今年の日本シリーズは近年最高の盛り上がりになりましたね。

日本シリーズも終了し、全てのプロ野球の試合が終わり、1年間の表彰が色々と発表されました。

打者部門では打率本塁打打点出塁率盗塁王、投手部門では防御率最多勝奪三振セーブなど代表的な記録は目に耳にしますが、それ以外にもシーズンが終わってから発表される賞が色々とあります。

『ベストナイン』

シーズン(1年間)を通して活躍した選手を表彰する賞になります。

投手青柳晃洋(阪神)
初受賞
山本由伸(オリックス)
2年連続2度目
捕手中村悠平(ヤクルト)
2年連続3度目
甲斐拓也(ソフトバンク)
2年ぶり3度目
一塁手J.オスナ(ヤクルト)
初受賞
山川穂高(西武)
3年ぶり3度目
二塁手牧秀悟(DeNA)
初受賞
浅村栄斗(楽天)
2年ぶり6度目
三塁手村上宗隆(ヤクルト)
2年連続2度目
宗佑磨(オリックス)
2年連続2度目
遊撃手中野拓夢(阪神)
初受賞
今宮健太(ソフトバンク)
5年ぶり3度目
外野手近本光司(阪神)
2年連続2度目
島内宏明(楽天)
初受賞
佐野恵太(DeNA)
2年ぶり2度目
柳田悠岐(ソフトバンク)
3年連続7度目
岡林勇希(中日)
初受賞
松本剛(日ハム)
初受賞
DH吉田正尚(オリックス)
初受賞

選出方法は、日本野球機構がポジションごとに選出します。外野手は守備位置に関係なく一律で外野手3名として扱われます。投手も先発・中継ぎ・抑えに関係なく1名が選出されて、計19名(パリーグのみDH)が選ばれます。

投票は、新聞社・通信社・放送局に所属し、プロ野球を5年以上担当している記者が各ポジション1名を選んで投票を行います。各ポジションで一番得票数が多い選手がベストナインに選ばれ、同数の場合は複数の選手が選ばれることもあります。

最多受賞の選手は野村克也選手19回になります。現役最多7回で3名が並んでいます。東京ヤクルトスワローズの青木宣親(あおき のりちか)選手、埼玉西武ライオンズの中村剛也(なかむら たけや)選手、読売ジャイアンツの坂本勇人(さかもと はやと)選手です。

柳田選手も今回の受賞で7回目なので現役最多タイ記録に並びました。

『ゴールデングラブ賞』

シーズン(1年間)を通してそれぞれのポジションで最も守備力に卓越した選手を表彰する賞になります。正式名称は「三井ゴールデン・グラブ賞」になります。

投手森下暢仁(広島)
初受賞
山本由伸(オリックス)
2年連続2度目
捕手中村悠平(ヤクルト)
2年連続3度目
甲斐拓也(ソフトバンク)
6年連続6度目
一塁手中田翔(巨人)
初受賞
中村晃(ソフトバンク)
3年連続3度目
二塁手菊池涼介(広島)
10年連続10度目
外崎修汰(西武)
2年ぶり2度目
三塁手岡本和真(巨人)
2年連続2度目
宗佑磨(オリックス)
2年連続2度目
遊撃手長岡秀樹(ヤクルト)
初受賞
源田壮亮(西武)
5年連続5度目
外野手近本光司(阪神)
2年連続2度目
福田周平(オリックス)
初受賞
塩見泰隆(ヤクルト)
初受賞
髙部瑛斗(ロッテ)
初受賞
岡林勇希(中日)
初受賞
辰己涼介(楽天)
2年連続2度目

選出方法は上記のベストナインと同じ方法になります。

最多受賞の選手は「世界の盗塁王」福本豊選手12回になります。現役最多は、広島東洋カープの菊池涼介(きくち りょうすけ)選手の10回になります。

『最優秀選手賞』

ベストナインの投票結果において、全ポジションで一番の得票数を獲得した選手におくられる賞になります。パ・リーグ、セ・リーグでそれぞれ選出されます。通称「MVP」。

2022年の今年は、パ・リーグがオリックス・バッファローズの山本由伸(やまもと よしのぶ)選手でセ・リーグが東京ヤクルトスワローズの村上宗隆(むらかみ むねたか)選手が受賞しました。

『最優秀新人賞』

ベストナインの投票結果において、新人で最も得票数を獲得した新人選手におくられる賞になります。こちらもパ・リーグ、セ・リーグでそれぞれ選出されます。

2022年の今年は、パ・リーグが埼玉西武ライオンズの水上由伸(みずかみ よしのぶ)選手でセ・リーグが読売ジャイアンツの大勢(たいせい)選手が受賞しました。

『沢村賞』

シーズン(1年間)を通して、最も活躍した投手1名におくられる特別賞になります。今年はもちろんオリックス・バッファローズの山本由伸(やまもと よしのぶ)投手が選ばれました。山本投手はこれで2年連続2回目の受賞となりました。

沢村栄治(さわむらえいじ)投手の栄誉と功績を称えて規定された。賞になり始まりは1947年とかなりの古い歴史になります。1988年まではセ・リーグのみが対象でしたが、1989年以降はセ・パ両リーグが対象となりました。

選考基準、完投型先発投手が対象とされていますが、近年の投手の分業化によって先発・中継ぎ・抑えに分かれる事によって先発完投とする投手が減ってきているので、選考基準を見直しが必要になってくるかもしれませんね。

『正力松太郎賞』

その年の日本のプロ野球界の発展に大きく貢献した人物を対象としておくられる賞になります。これは、選手のみに限らず監督・コーチ・審判等、も対象となります。

今年は、オリックス・バッファローズ監督の中島聡(なかじま さとし)監督が受賞しました。特別賞として、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆(むらかみ むねたか)選手が受賞しました。三冠王・日本人シーズン最多本塁打・MVP(セ・リーグ)等、数々の記録を作ったから当然でしょうね。

『代表的な賞』

代表的な賞の種類です。これは、試合毎に変動するので良く目に耳にする賞だと思います。最終試合が終了した時点で確定します。

[打者部門]

・打率

打数/安打数(ヒット数) によって算出される安打率(ヒット率)になります。一般的に3割以上で一流のバッターとされていますね。

「セ」.318 村上宗隆(ヤクルト)

「パ」.347 松本剛(日ハム)

・本塁打

打った本塁打(ホームラン)の数になります。今年は、上記で説明した通り村上選手が日本人最多本塁打数を更新しましたね。

「セ」56本 村上宗隆(ヤクルト)

「パ」41本 山川穂高(西武)

・打点

自分が打った打球によって、得点が入った数です。これには犠打(スクイズや犠牲フライ)は含まれますが、相手がエラーをした場合は含まれません。ランナーが一人いて、本塁打(ホームラン)を打てば打点2になります。

「セ」134点 村上宗隆(ヤクルト)

「パ」 90点 山川穂高(西武)

・出塁率

打数/(安打+四死球)で計算される塁に出る確率の事です。高ければ高いほど塁に出る確率が高い事になります。

「セ」.458 村上宗隆(ヤクルト)

「パ」.447 吉田正尚(オリックス)

・盗塁王

盗塁の数が一番の人

「セ」30 近本光司(阪神)

「パ」44 髙部瑛斗(ロッテ)

[投手部門]

・防御率

投手が9回を投げて、何点取られるかと率にした数値になります。0に近いほど、点数が取られない投手になります。

「セ」2.05 青柳晃洋(阪神)

「パ」1.68 山本由伸(オリックス)

・最多勝

試合に勝った数です。

「セ」13勝 青柳晃洋(阪神)

「パ」15勝 山本由伸(オリックス)

・奪三振数

三振を奪った数です。

「セ」154個 戸郷翔征(巨人)

「パ」205個 山本由伸(オリックス)

・セーブ

セーブが一番多い人。

「セ」39セーブ R.マルティネス(中日)

「パ」32セーブ 松井裕樹(楽天)

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