【トラック整備士】整備士泣かせの狭いスペースでの作業において必須の工具を紹介。

整備士

トラックには、「これ、どうやって交換するの?」「どうやって、このボルト・ナットを緩めるの?」っていう構造のトラックが存在します。

私の経歴です。

乗用車は、ほとんどの場合メーカー出荷状態の車体が多いのですが、トラックの場合は全く違います。

トラックは新車の状態では、全て同じフレームのみになっています。(タイヤの数によってフレームの長さは変わってきますが)

そこから、お客様の要望に合わせて、車体(上物)を作っていきます。

荷物を運ぶ為のトラック、液体を運ぶ為のトラック、レッカー車、消防車、etc.

荷物ならウイング付きの箱、液体ならタンクを載せます。その他、お客様の仕様によって上物を架装していきます。

その中でも"馬を運ぶ為の車"「馬走車」。これは、運転はしやすいですが、整備する事においては最高難度です。

トラックはキャブが上がるのを見越して、エンジン等が構成・構造されています。

が、馬走車はキャブが上がりません。上げれません。

なので、エンジンの作業をする時は下からアプローチするか、上の小窓から覗き込んでアプローチするしか方法がありません。

普通のトラックでは交換する部品が見えているので、1時間ぐらいで完了する作業でも、馬走車の場合は倍以上の時間がかかってしまいます。

ボルト・ナット一つ取るのに、数十分かかったり。とにかく作業スペースが無く、工具が入りません。

普通のトラックだとインパクトレンチが入るので、一瞬で外す事が出来ますが、まずインパクトレンチが入るスペースが有りません。

そういった狭いスペースで活躍する工具を紹介します。この各種工具が無い作業は厳しいですね。

【ギヤレンチ】

まずは、これですね。

狭い作業スペースだけで無く、その他にも色々な場面で使用します。↓過去投稿を参照して下さい。

メガネやスパナしか入らない様なスペースだと、ギヤレンチがあれば楽に作業が出来ます。

ギヤレンチが無かったら、本当に作業するが厳しいと思います。無かったら手で回していくか、メガネ・スパナで回していくしか有りません。

時間もかかるし、錆びていたら最悪ですね。

この工具は整備士にとって、絶対に必須の工具です。

【色々な長さのソケット・エクステンション】

ボルトのサイズによって、ソケットを選択していきますが、トラックの場合は12・14のサイズを使用している所が多いです。

なので、12.14だけは色々な長さのソケットを持っています。

左からショート、セミディープ、ディープといったぐらいに3段階の長さを調整する事が出来ます。

この3種類に加えて、エクステンションでも長さが変更出来ます。

これによって、色々な所へアプローチが可能になります。

ソケットが1種類しか持っていないと、厳しい場面に直面する事になるでしょう。

【オフセットの違うメガネレンチ】

種類やメーカーによって、色々なオフセットのメガネレンチが存在します。

後は、オフセットになっていないストレートタイプのメガネレンチです。

このストレートタイプは長さもあって、固いボルトやナットも楽に緩める事が出来ます。

【メガネスパナ】

最後は、メガスパですね。

片方がメガネレンチでもう片方がスパナレンチになっている工具です。

メガネレンチの方が絶妙なオフセットになっているので、結構使用頻度は高いですね。

1つずつ揃えないとダメなので、最初の内は使用頻度の高い14・17・22があれば問題無いと思います。

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そこから、徐々に揃えていけば良いです。最初にセットでフルセット購入するのも良いと思いますが、なかなかの値段がしますので、財布の中身と相談ですね。

【まとめ】

世の中には、数えきれない程の工具が存在します。

その全てを揃えるのは難しいので、いかに少ない工具で、いかに作業するのかが重要です。

お金に余裕があって、たくさん工具が買える人は買って揃えたら良いと思います。

私は、そこまで工具にお金をかけていないので、最小限の工具で仕事をしています。

上記、4つがあれば大概の作業は可能ですし、そこまで高いメーターではなくても、良いと思います。

こだわる人は一流の工具メーカーを購入するば良いと思います。私は、そこまでのこだわりがないので、メーカーも違うし安い工具から高い工具まで幅広く、持っています。

要は仕事をしていけば、自ずと必要な工具が見えて来ますので、それに合った工具を選択すればよいと思います。

工具が良くても、腕が悪かったら、意味が無いのでまずは自分の腕を磨きましょう。

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