世の中には、無数の工具が存在します。同じような工具であってもメーカーが違うだけで、値段が全然違ったり、使いやすさが違ったりします。
私自身、乗用車からトラック・バスと色々な車種の整備を15年以上続けている現役の整備士なので、これまでに様々な工具を使用してきました。(参考までに私の経歴です)最初は、ホームセンターで売っているような家庭用の工具を使用していました。それから、会社から支給された工具・自分で購入した工具・先輩後輩の工具etc.。
人によっては、値段が高いから良い工具・値段が安いから悪い工具と思っている人もいますが、私は値段は関係無いと思います。実際に使用してみて最高だなと思った工具を紹介していきますので、これから工具を購入しようと思っている人は是非参考にしてみて下さい。
「ラチェット」
ラチェットといえば私が持っているのは、下記のSnap-on(スナップオン)の首振りのラチェットになりますが、使ってみて良かったのはMactools(マックツールズ)の首振りのラチェットですね。
どちらも、非常に良い工具になってます。個人差があるとは思いますが、私はマックツールズの方が使いやすいと感じました。
特に、首振りの機能があるのが最高に良いですね。どんな場所にもアクセル出来ますし、それなりの力を加えても壊れる事がありません。ラチェットが使い勝手が悪いと仕事のスピードも遅くなりますし、作業していてもイライラしてしまいます。
あまり安物だと、ラチェット機能がすぐに壊れてしまいますので、ここにはしっかりとお金をかけて良い工具を購入する事をお勧めします。
「エアインパクトレンチ」
エアインパクトレンチは正直、どれでも良いかと思います。値段が高いと高トルクを出せるエアインパクトレンチになります。これは、自分の仕事内容にあった物を購入しましょう。
大型トラックのように高トルクを必要とする整備をするなら、それなりのインパクトが必要になってきます。購入するときにトルクがどれくらい出せるのかを確認してから購入しましょう。
もう一つ重要なのが、OH(オーバーホール)出来るかです。OHキットがあればインパクトが壊れた時に修理出来ます。あまりにも無名な工具だとOHが出来ず、壊れたら終わりになってしまいますので、OHキットが有るのかの確認も必要です。
ちなみに私が使用しているインパクトは空研(くうけん)です。その前はKTC(京都機械工具株式会社)を使用していました。空研の方が軽くて使いやすいですが、KTCの方がトルクはありました。
「エアラチェット」
これは、自分の好みで良いと思います。実際に使用してみないとその工具が使いやすいのか分かりませんし、自分にあっているのかも分かりません。
いろいろな種類がありますので、自分に合った物を探して下さい。私は、最初に買ったエアラチェットを今でも使用しています。先輩にエアラチェットは良い物を買え、と言われたのでマックツールズのエアラチェットを15年以上使用しています。OHも3回程やりました。
「ソケット」
ソケットは高いソケット程しっかりとボルト・ナットに嚙みこみます。安いソケット程クリアランスがデカいですね。
あまりにも安い工具だとすぐにボルト・ナットの頭を舐めてしまいます。なので、それなりの工具は必要になるかと思います。後は、自分の財布と相談して購入しましょう。
同じソケットでも上と下では何倍も値段が違ってきますので。個人的には中間ぐらいで十分使用するには問題が有りません。無難にKTCぐらいで大丈夫だと思います。
「電動工具」
エアホースが届かい場所や出張作業時や車内での作業時に非常に便利なツールになります。
これは、間違いなく「makita」一択になると思います。
他の電動ツールでも使えますが、使用すれば分かりますがマキタが一番使いやすくパワーもあると感じると思います。
「メガネレンチ・スパナレンチ」
メガネレンチ・スパナレンチもソケットと同様に、高い工具程クリアランスが無くしっかりとボルト・ナットに引っ掛かり、安い工具だとクリアランスが大きい感じですね。
だだ、スパナレンチにおいて、スナップオンとマックツールズは最高ですね。スパナの部分に返しが付いている事によって舐める確率が低くなっています。
「12」・「14」・「17」のサイズはスナップオンかマックツールズがあった方が良いと思います。使用頻度が高く、高トルクで締まっている事が多いからです。
「プライヤー」
プライヤーといえばやっぱり、KNIPEX(クニペックス)ですよね。
プライヤー・ラジオペンチ・ニッパー・ウォーターポンププライヤー等有りますが、特に使いやすいのが、下記のウォーターポンププライヤーになります。
色々なウォーターポンププライヤーを使用しましたが、このクニペックスのウォーターポンププライヤーが一番最高ですね。
一度、使ってみれば分かりますが、マジで使いやすいです。挟んだ物をしっかりとロック出来て、食い込むので滑る事も無いです。
KTCのウォーターポンププライヤーも悪くはないですが、一番はKNIPEXですね。
「モンキー」
モンキーは男の人だったら、整備士じゃなくても一度は使った事がある工具だと思います。ホームセンターでも安く売っていて、どの家庭にも1本はある物だと思います。
しかし、整備士の工具となるとモンキーといえばBAHCO(バーコ)で間違いなしですね。
モンキーなのに滑る事なく、しっかりと力がかかりますし、口が大きく開くので、デカいナットやパイプにも対応しています。
使用した人だと分かると思いますが、メガネレンチのようにしっかりとフィットして感じがあって、他のモンキーだと力をいっぱいかけた時に、滑ってしまうんじゃないかと心配になりますが、このBAHCOのモンキーだとその心配が無く力いっぱいかける事が出来ます。
「作業灯」
最後に、作業灯を紹介します。工具じゃないのですがこれが無いと暗くて作業出来ません。
色々な作業灯がありますが私はGENTOS(ジェントス)のLEDの充電式の作業灯一択だと思います。使いやすさ、値段、明るさ、どれをとっても最高だと思います。
一度、使えばその使いやすさに、見やすさに感動すると思いますので、まだ一度も使った事の無い人は是非一度使って見て下さい。これ以外、使えなくなると思います。
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