前回の投稿(下記にリンクを貼っておきます)で、車の整備をする上で必須の工具5選を紹介しましたが、今回は無くても大丈夫だが、あったら非常に仕事がはかどる工具・ツールを紹介します。
整備士を長く続けていると、無くても仕事に支障はないですが、あったら非常に便利な工具・ツールが色々と出てきたので紹介します。
その1.エアホースを取り外す工具
トラック・バスのような中型車以上の車にはエアホースによって、各装置が繋がっています。その部品を取り外したり・交換したりする時に、エアホースを取り外す時に使用する工具です。
色々な専用工具が発売されています。取り外し工具が無かった時は、スパナで外したり、マイナスドライバーで外したりしていました。慣れれば、それでも外せますが、最初の内は外すのに苦労しましたね。
しかし、この取り外し工具があれば、慣れていない初心者でも容易に取り外す事が出来るツールとなっています。工場に1つあれば、それだけで作業効率は上がると思います。
その2.ピッチヤスリ
車に限らず、部品と部品を繋げるのにボルトやナットによって結合させています。そのボルトやナットのネジ山を修正する工具になります。
タップやダイスがあれば十分なのですが、タップやダイスが入らない狭い所や特殊なピッチだったりすると、タップやダイスが無いので、その時に使用します。完全に潰れたネジ山の修正には向きませんが、ちょっとしたネジ山の修正には非常に役に立ちます。
その3.クロウフットレンチ
メガネレンチの一部が欠けた様な工具になります。
配線の付いた部品やスパナレンチした入らない様な箇所に使用します。無ければ、スパナレンチを使用しますが、最近はNOxセンサーやO₂センサーの様な、エキゾースト配管に取り付いている部品を取り外す際には、錆びついていて緩めるのが非常に困難な事があります。その時に、このクロウフットレンチを使用します。スパナレンチだと、高トルクをかけると滑る事が有りますが、クロウフットレンチだと滑る事が無いです。
その4.尿素水配管コネクタツール
最新の車には尿素が装着されています。その尿素系の部品を取り外す時に使用する工具になります。
最初の頃は、この工具は無かったので、手かドライバーで取り外していましたが、力加減を間違うとすぐに、ツメの部分が壊れて、ロックしなくなったり、外せなくなったりしました。この工具を使用すると本当に楽に取り外す事が出来ます。一定以上押せなくなっているので、壊れる確率も下がります。これに慣れると、もうこれでした取り外せなくなりますね。
その5.変換アダプタ
ソケットの差し込みサイズは9.5や12.7といったように何種類かあります。この変換アダプタは9.5→12.7や、その逆の12.7→9.5に差し込みサイズを変換出来るアダプタになります。
これがあれば、ソケットを数多く買わなくても、変換アダプタを付けるだけで、使える工具の種類が倍になります。あまり工具にお金を使いたくない、そんなに工具の種類を増やしたくない人には良い工具になりますね。
その6.ユニバーサルジョイント
この工具は真っすぐに工具がかからない所に使用する事によって、曲がってもしっかりとボルト・ナットに工具がかけられる工具になります。
使用頻度はかなり低いですが、あったら助かる時がありますね。全てのボルト・ナットがしっかりと真っすぐに工具がかけられる構造にはなっていないので、斜めに工具をかけないと解けない箇所もあります。斜めに工具がかかると、ボルト・ナットの頭がなめてしまうので、この工具があれば真っすぐに工具をかける事が出来ます。
その7.スタッドボルトリムーバー
スタッドボルトを取り外す時に使用する工具になります。
折れたスタッドボルトや交換するスタッドボルトを容易に取り外すことが出来ます。ボルトのサイズにあったソケットをスタッドボルトに付けて、緩める方向へ回すだけで、ソケットがスタッドボルトに食い込んでいきます。あると、取り外しが本当に楽になります。
その8.まとめ
上記6点以外にもまだまだ、沢山の便利ツール・工具があります。使ってみて、一番使いやすい工具が一番良い工具だと思いますので、自分にあった工具を見つけてみて下さい。高い・安いは関係ありません。
コメント