少年・学童野球の練習時間は長いと感じますか?土日に小学校のグランドの横を通ると朝から晩まで練習しているチームは多数あると思います。
私が個人的思う適切な練習時間は1日練習でも、半日練習でも、どちらでも無いと思います。
10年余り、学童・少年野球に携わってきた私がその理由を解説します。
私の経歴です。この記事では、学童=小学生。少年=中学生で記載します。
1日練習でも半日練習でも重要なのは、
「練習時間では無く、練習の質」
だと思います。
【 学童(小学生)】
昔の学童野球は、土日共に1日練習をしているチームは多かったと思います。
「練習=上手くなる」とは思いますが、「練習時間=上手くなる」とは限りません。
練習しなく上手くなる人なんて、いないと思うので「練習=上手くなる」は正解だと思いますが、「練習時間=上手くなる」は間違いだと思います。
特に、学童野球の場合はそこまで小学生が1日中集中して野球の練習を出来ないと思います。遊んだり、喋ったり、夏場だと暑さにやられてしまいますからね。
集中していれば、半日練習でも上手くなっていくと思います。それが「練習の質」だと思います。
少年野球の場合は、ある程度自分たちで考えて、練習しているので大丈夫だと思いますが、学童野球は、まだそこまで考えて、出来ない為に、大人達がしっかりと教えていかないとダメです。
学童野球の場合は、大人の人数が多かったらそれだけ、見る人が多いので、良いのですが、チームによっては、10~15人の子供達を一人の監督やコーチで見ている事もあると思います。
その人数を一人で見れる訳がなく、見れて3人前後の子供しか指導出来ず、残りの10人程は待っている状態です。
それで、1日練習をすれば、大半の時間は待機している状態なので、上手くなる訳がないですよね。
「しかし、常に半日練習だけでもダメだと思います」
その理由は、野球は色々な練習項目があって、半日では出来ないからです。
- 打撃練習
- 守備練習
- 走塁練習
- 連携プレー
- 全体練習 etc.
打撃練習一つにしても、フリーバッティングから実践バッティング、バント練習といった感じで、やる練習がありすぎるからです。
練習の質を上げる為には、監督・コーチが練習の方法を工夫し、出来る限り子供の待ち時間を減らして、いかに効率よく練習するかを考える必要があると思います。
それには、やはり大人の人数が必須になりますね。
なので、参加出来る大人の人数が少ない時は、半日練習にして紅白戦等を行って、人数が多い時には1日練習を行う。
尚且つ3~4チーム程に分けて、打撃練習とするチーム・守備練習をするチーム・走塁練習をするチームといった感じで、チーム分けをする事によって、子供の待ち時間を減らせ、練習の質を向上される事が出来ると思います。
しかしながら、やはり子供なのでなかなか集中力を保つのは難しいと思いますので、練習に色々な遊びを加えながら練習していくのが一番良いと思います。
学童野球は、「野球を楽しんで、好きになって、メリハリをつけながら練習をする」を一番に考えて、練習メニューを考えていました。
結局、好きじゃなければ続きませんし、練習しませんからね。
【 少年(中学生)】
少年野球の場合は、ほとんど土日共に1日練習だと思います。
小学生よりも体力がついて、1日練習にもついて来れる体になっているからだと思います。
しかし、常に1日練習をする必要は無いかと思います。
学童よりも少年野球の方が、練習する場所が少なく限られた場所でしか出来ません。
グランドがあれば1日練習でも良いと思いますが、無ければ別に半日練習にしても良いと思います。
中学生になれば、自分で考えながら練習するので、学童野球程大人の人数が必要ではないです。
しかし、まだまだ中学生なのでしっかりと指導しないとダメな所も有りますね。
【 まとめ 】
正直、練習時間の正解は無いと思います。
今も、この暑い中頑張って子供達に野球を教えている監督・コーチは立派だと思います。
理想は、
「野球を楽しんで、上手くなって、試合に勝てる」
難しい課題ですが、野球は常に進化していると思います。
練習方法やトレーニング方法等。昔の常識は今は通じません。
しっかりと指導者の人は最新の練習方法を勉強し、練習に取り入れていく事によって、練習時間では無く、練習の質を向上させる事が出来ると思います。
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