私も小学生の頃から野球を習い始めて、高校までやり、今は結婚して息子達が野球をやっています。
野球を習った時から言われていたのが「審判の判定は絶対」です。
私が小学生の頃も言われていましたし、今も子供達には言っていますが、本当にそれが今の時代に合っているのか疑問を感じる事が多くなりました。
その理由は、審判がアウトとジャッジをすれば、それが100%セーフでもアウトになってしまうからです。
日本のプロ野球(NPB)では、2018年に「リクエスト制度」という制度によって、ジャッジに異議がある時にビデオによってアウト・セーフの判定を行うようになりました。
メジャーリーグ(MLB)では2014年に「チャレンジ制度」という名称で導入されています。
しかし、このリクエストはプロ野球のみの制度で社会人・学生野球・高校野球には導入されていません。
最近、子供の試合で完全なミスジャッジがありましたが、抗議しても判定が覆る事はありませんでした。
審判も機械じゃなく、人間なので間違いもあるとは思います。しかし、明らかなミスジャッジ等の場合にはプロ野球のようなビデオ判定は出来なくても、その試合を判定している審判員が3~4人いる訳ですから、相談し判定を変えても良いと思います。
審判にもプライドがあって、そうなかなか一度下した判定を変える事が出来ないのでしょう。
しかし、公の場において自身の判定が「誤審」だったと認め、謝罪した出来事がありました。この試合はたまたまテレビの中継を見ていたので、非常に印象に残っています。
その出来事は、第94回選抜高校野球大会2日目の第1試合、敦賀気比(福井)vs広陵(広島)戦で起こりました。
広陵の4回の攻撃。
無死一塁から一塁側へ犠打を試みた所、イレギュラーしたボールはファールゾーンからフェアゾーンへ転がり、主審はフェアのジャッジを行った。バッターランナーもファールと思い一度走るのを辞めたが、フェアのジャッジを見て、再度走りだした。ボールを捕球した一塁手はまず、バッターランナーをアウトにした。次に、一二塁間に一塁ランナーが挟まれ、タッチアウトとなり無死一塁から二死走者無しになりました。
しかし、ここで広陵ベンチから抗議が入りました。
一塁ランナーは二塁塁審がファールの判定をしていた為に、二塁ベースに行かず、一塁ベースに戻っていた。と主張した。確かに、VTRを見ると二塁塁審はファールのジャッジをしています。それを見て、一塁ランナーは走るのをやめていました。普通なら判定が変わらず、二死走者無しからのスタートになるだろうと見ていましたが、違いました。
審判団が集まり、協議した結果を主審がマイクを持ち説明し、「今のプレーは完全に私達の間違いです。1死2塁で再開します。大変申し訳ありませんでした」と述べました。
誤審を認め、判定を覆し、異例の謝罪を行いました。
このシーンを見た時、素晴らしい判断をしたと心より感じました。
今までなら誤審を認め、一度下した判定を変えて、謝罪するなんて光景は見た事がありませんでしたからね。
これは野球界に新しい風が吹いたと感じました。
野球に限らず、どのスポーツにおいても審判がいなければ試合は成立しません。なので、審判が絶対は間違いではないとは思いますが、絶対では無いと思います。
全ての判定がAI(ロボット)が行う事も出来ないと思いますし。
高校野球の試合であったように誤審を認め、判定が変わった出来事を皮切りに良い方向へ進めば良いと心より思いますね。
プロ野球だけではなく、社会人野球にも「リクエスト制度」を導入し、高校野球でも甲子園での試合だけでも導入するべきだと思います。
それが徐々に若年層まで変わっていき、学童・少年野球にも普及していきビデオ判定じゃなくても、誤審に対して抗議が出来る様にして、その結果審判団が協議し、一度下した判定が間違っていれば、誤審を認め、判定の変更が出来る様になって欲しいですね。
判定一つで泣く事も無くなりますし、両チーム気持ちよく試合が出来ると思います。
私も学童・少年野球にて審判をやっていますが、本当に目で見てその場で判定するが難しい場面も沢山あります。その中で、100%正確なジャッジを行うのは不可能だと思いますので、今の時代カメラもビデオも高性能な物が多いと思いますので、それらを上手く活用していけば、悔しい誤審による敗退は減るのではないでしょうか。
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