これから自動車整備士を目指そうと思っている人は覚悟が必要です。

整備士

今、高校生や大学生で整備士になろうと思っている人・社会人で今の会社を辞めて整備士になろうと思っている人に言いたいのは、「整備士になる事はマジでお勧めしません」という事です。

私は、乗用車・トラック・バスを15年以上整備している整備士です。(私の経歴

転職も1回行いました。乗用車ディーラーから大型車ディーラーへの転職です。

そんな私が整備士をお勧めしない理由を解説します。過去にも同じような投稿をしていますので、興味があれば是非見ていってください。

それでは、解説していきます。

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【デメリット】

その1:給料が安い

知っている人もいると思いますが、月々の給料が非常に安いです。

専門学校を出て、国家資格の整備士資格を取得して入社しても最初の3年ぐらいは手取りで20万円もありませんでした。(※私が就職した某有名乗用車ディーラーの話ですが)

その会社は3年で辞めたので、その後働いていればどれぐらいの給料になっていたのか分かりませんが、違う会社の同期と話しても5年ぐらいでやっと20万円あるかないかのようでした。

今の会社も3年ぐらいまでは20万円なかったので、整備士業界はどこもそんなもんだと思います。

整備士は基本給が非常に安いので、なかなか給料自体が上がって手取りが多くなることは難しいですね。

それに加えて、手当もあまり付かないので結婚し子供が出来て、生活するのはしんどいですね。まぁ、手当はその会社によって色々とあるとは思いますが、自動車業界はそれほど良い所は聞いた事はありませんね。

その2:残業が多い

これも整備士には当たり前の事になります。

前の会社では残業は本来は18時から付きますが、20時にならないと残業を付けない暗黙のルールがあって月20時間ぐらい残業をしていても4時間ぐらいしか付きませんでした。

今の会社は残業はしっかりと付きます。しかし、入社した時は残業時間は80時間を超えていました。しかし、労働基準の監査が入って今は残業時間は制限されていますが、それでも40~60時間の残業時間です。

上記で説明した通り給料が安いのでこの残業代で給料を稼ごうと思っている整備士もいます。

残業が多い理由①

自動車業界はお客様があって初めて成り立つ職業になります。

車の修理がなければ、私たち整備士の仕事はありません。

乗用車ではそこまでない話ですが、トラックの場合は故障してしまうと次の日の仕事につかえなくなってしまいます。すでに次の日の仕事の予定があればその日のうちに直さないとダメです。

トラックが会社に会社に入庫するのが17時だったとしても明日の朝までには直さないとダメな場合があったりします。

その場合だと確実に残業になってしまいます。そういった車両がけっこうありますので、必然的に残業が多くなってしまいます。

後は、作業ミスによって再入庫した車両に対してもお客様が明日車を使うなら確実にその日のうちに直してトラックを返さないとダメです。

残業が多い理由②

整備士は給料が安いので、残業をして残業代を稼ごうとしている整備士が多いので、必然的に残業が多くなってしまいます。

早く帰りたい整備士がいても残業代を稼ごうとしている整備士がいれば、なかなか帰る事は出来ません。

その3:人間関係

整備士は一人で作業をするよりチームで作業を行うほうが多いです。

その中で人間関係が非常に重要になってきます。

就業時間の大半を一緒に作業するのでその人たちとの人間関係が悪いときついと思います。

私は先輩には恵まれていたと感じます。しかし、そうでない人も沢山いました。仕事が嫌というより、人が嫌で辞めていった人も半分ぐらいはいます。

上司に報告してチームを変えてもらえたら良いのですが、変わらない場合もあります。そうなるとよっぽどその会社が良かったら辞めないでしょうが、別に良い会社じゃなければ辞めてしまうでしょう。

その4:評価

営業と違って整備士を評価するのは非常に難しいと思います。

私が思う整備士の評価、「仕事の速さ」と「ミスの少なさ」だと思います。

しかし、会社がそれを評価するのは無いです。何で評価しているのか分かりませんが、正直上司の好き嫌いが大半を占めていると思います。

私の会社にも仕事が出来ない、ミスの多い整備士が評価が高い人がいますね。

それが嫌で、仕事が出来る整備士で評価低いと感じたら他の会社で自分の事をもっと評価してくれる会社でやろうと思うでしょうね。

【メリット】

整備士になる事はマジでお勧めしませんが、それでも整備士になろうと思う人にメリットも紹介します。

その1:手に職が就く

整備士はすぐになる事は出来ますが、仕事が出来るようになるに数年整備士をやらないとなかなか技術が身に付きません。

一度、手に職が就くと一生の宝になります。

その2:就職

その1で紹介したように、整備士を育てるには時間がかかります。

数年、整備士をやっていればそれだけで車業界ならすぐに就職先が見つかります。

【まとめ】

デメリット・メリットと色々と紹介しましたが、私はおそらく整備士を辞める事はありません。

なぜなら、整備士以外の仕事が出来ないからです。

給料は安いですが、会社が副業をOKしてくれたので、副業してそれで給料の安さを補っています。

15年以上勤めているのでボーナスもそれなりに出ました。

自分で言うのもあれですが、今の会社を辞めても別の整備士工場へはすぐに就職出来る技術は就いていると思っていますので、今の会社では言いたい事は言っています。嫌になったらすぐに辞めようと思っていますので。

なので、これから整備士になろうと覚悟している人はとりあえず、5年以上嫌でも会社を辞めず技術を身に就ける事に専念し、会社から辞めないでくれと言われるぐらいの技術を身に就けましょう。

技術があれば、転職もすぐに出来るでしょうし、自営になって自分で整備工場を持ったとしても大丈夫でしょう。

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