学童野球(少年野球)において、一番の問題は当番にあると思います。この少子高齢化社会において子供の数が激減している中で、野球に限らずスポーツをやろそうとする親が減少していると感じます。休みの日でも、子供だけで公園や河川敷で遊んでいる姿を頻繁に見ます。夫婦のどちらもが土日仕事という家庭も少なくないと思います。その中で、やはりスポーツを習わすには親の当番は不可欠だと思います。
私の野球チームも一時期は解散の危機にありました。その中でまずはお茶当番を廃止しました。お茶当番の役割はチームによって違うと思いますが、まず監督・コーチへのコーヒーの提供。夏はアイスで冬はホットを出すといった接待的なお茶当番でした。正直、私は初めから要らないなぁと感じていましたが、昔から在籍しているコーチ陣はそれが当たり前のような感じでした。年々お茶当番に不満を持つ親も増えてきたので、廃止にしてみました。そうすると一人、また一人と入団希望者が出てきました。やはりお茶当番がネックだったのかとその時は感じましたが、人数が増えて来て、試合組めるようになっていざ試合をしてみると、難しさを感じました。練習だと監督・コーチだけでも可能ですが、試合となるとそうもいきませんでした。まず土曜の試合だけとコーチの人数が少なく、その中で相手チームの車の誘導・審判員へのお茶出し・夏場だと子供達へのお茶の管理等、やはり監督・コーチだけでは限界があると感じました。これが中学生なら可能だと思いますが、小学生の低学年だとまず無理ですね。なので私のチームではお茶当番ではなく試合当番を設置し、試合がある日のみ、お母さん達に協力をしてもらうようにしました。
初めは、やはりトラブルが色々有り大変でしたが、何試合かする内に、見学に来ていたお母さんの数が増えていきました。初めの事は、2人だったのが、3人になり5人になり8人になりと、どんどん増えていきました。その中で、当番に当たっている人が審判員へのお茶出しやアイシング、車の誘導を行っていただきました。当番が嫌だから、入団させたくないと言っている親を何人も見て来ましたが、親が協力的じゃないとまず無理だと思います。試合をする時にも、遠くになると車移動になるので、車出しのお願い・一日練習だとお弁当のお願い・ユニフォームの洗濯・野球道具の購入などなど、たくさんの協力をお願いする場面があります。その協力が出来ないなら、まず入団は無理ですね。たとえ入団したとしても親同士のトラブルに発展すると思います。なので、私は入団する前に、お茶当番はありませんが、試合当番等のお願いをしますと伝えて、理解してもらってから入団して頂いています。
個人的な意見を言わせてもらえば、当番が嫌な親は、子供優先ではなく自分優先な人が多いと思います。当番が無いと子供だけ入団させて、親はランチに出かけたり、遊びに行ったりしている親も昔はいました。朝から晩までグランドにいて、監督・コーチにお茶を出す訳ではなく、自分の子供が頑張って練習した結果を発表する試合に見くる事も出来ないのであれば、子供にスポーツを習わす資格は無いと思います。毎試合とは言わないものの、月1回ぐらいの試合を見に来て、少しのお手伝いを行うだけです。お茶当番自体はいらないと思いますが、当番は必要だと思います。監督・コーチもお金を貰って野球を教えているのではなく自分の子供がやっているから一緒に頑張ろうと思って、チームに入っている人が大半です。ボランティアで自分の時間を潰して、野球を子供達に教えていますので、その当たりと理解して頂いて、当番の事を考えてもらいたいと思います。なので、これから学童野球(少年野球)チームを探そうとしている人は、まずは当番体制がどうなっているのかを確認し、理解した上で入団しないと、後で後悔すると思います。
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