【学童野球】学童(少年)野球の「親の当番」は今の時代本当に必要?廃止にするべき?

野球

「親の当番無し」は正直難しい問題だと断言出来ます。

まず、親の協力がなければ、子供(小学生)がスポーツをする事は不可能に近いと思います

その理由を長年、少年野球に携わって来て、私自身も監督・コーチの経験がある立場から、個人的な意見ですが解説したいと思います。

まず、1月~2月にかけて新体制・新チームで始動したチームも多いのではないでしょうか。

特に学童野球チームはこの時期に卒団式が行われる事が多いので、6年生が卒団し、5年生が最高学年となり、新監督・新キャプテン・新体制によって、チームが出発します。

【 親の役割 】

まず、初めに決める事がいくつかあります。

①世話役(まとめ役)

まずはこれを決めないと始まりませんね。チームによって色々な呼び方があるとは思います。世話役だったり、まとめ役だったり、学年代表だったり、やる事もチームよって様々だと思います。要するに、父兄を一つにまとめてもらう親の事を言います。チーム運営には欠かせません。常に、監督・代表と話をしてチーム運営の舵をとってもらいます。新入団員の親にチームの説明したり、行事の指揮や試合での役割分担等をやってもらう重要な役になります。

②会計

毎月の部費を徴収し、管理する、いわばチームの金庫番です。チームによっては何万円~何十万円というお金が動きます。試合の参加費、試合会場までの交通費が主な出費となり、その他は消耗品(ボールや防具)や行事費になります。パソコン等で管理出来る人が最適ですね。

③その他

上記①②以外にもチームによってはまだまだあると思います。「配車係」や「行事係」や「開放係」や「スコアラー」などいくつもの役割があるチームもあります。

【 今の時代にあった役割にスイッチするべき 】

上記①②③を誰かがやらないとまずチームとしての機能を果たせません。

監督・コーチも別にお金をもらってやっている訳では無く、我が子が野球をやるから、そのチームに少しでも貢献しようと思って、参加している親が多いと思います。

分かって欲しいのは全てボランティアでやっているという事です。

子供が卒団しても残ってそのまま手伝ってくれる親もいます。本当に助かりました。

今の時代、土日共に仕事の人もいますし、父親も母親も働いている世帯が多いので、昔のような当番制では、無理だとは思いますが、全くの無しも無理だと思います。

試合会場に行く車は誰が出しますか?各個人が直接会場に行きますか?無理ですよね。なので、今の時代にあったスタイルに変更していくべきだと思います。

①お茶当番は廃止にするべき

まず、野球の当番といえばこれですね。これが嫌で子供に野球を習わしたくない親も多いはずです。

私の子供が入った時はまだ、ありました。お茶当番という名前の監督・コーチへのお茶やコーヒーの提供です。全くいらないですね。

子供達へのお茶ならまだいるのかもしれませんが、監督・コーチにはいりませんね。私がチームの指揮を同時に取った時に廃止にしました。監督・コーチも大人なので自分の飲み物は自分で用意する・子供達もお茶を多めに持ってくる事で「お茶当番」を廃止に出来ます。

実際に廃止にしても何も変わりませんでした。

変わった事といえば、逆に今まで以上に練習にお母さんが見に来てくれるようになった事です。夏場とかはお茶と飲む量が多くなるので、我が子が心配で練習の合間にお茶を足しに来て、そのまま少し練習を見て帰ってました。

当番を無くしても、我が子が、夏の暑い日、冬の寒い日に一生懸命練習をしていたら見に行きますよ。当たり前ですよね?自分の子供が頑張っているのですから。

それすらも出来ないのなら、野球・スポーツを習わすことは出来ないと思います。

②試合当番は必須

これは必要です。私のチームは「お茶当番」は廃止して「試合当番」にしました。

早い話、試合に来て下さい、という事です。

ピッチャーのアイシングや試合中に怪我や体調が悪くなった子供を見てもらう役割です。1ヶ月で多いチームで毎週試合して4~8試合、少ないチームでも2試合前後組まれると思います。

1ヶ月の内のたった1日だけでも子供が練習の成果を発表する試合に足を運べませんか?毎試合とは言いませんが1試合ぐらいは観戦しませんか?そして、その時に少しだけをすお手伝いをするだけです。それがチームの子供の人数にもよりますが、2~3ヶ月に1回。年4回程あるだけです。

年たったの4回程ですよ?出来そうな気がしませんか?

運動会が年4回あると思ったら、観戦しに行きませんか?

③自分が手伝える事をやるだけでも良い

土日に仕事で平日しか休みがなければ、平日練習をしてみたり、チームの予定を組む人になったり、野球経験が無くスポーツが出来ない人だったら、試合の配車を積極的行ったりと人それぞれ出来る範囲があると思いますので、自分が出来る範囲の事をやれば良いと思います。

全ての人が毎週練習に参加し、全試合観戦し、チーム運営を手伝うのは無理だと思うので。

私は少しでも手伝ってもらえるだけで、助かりました。

特に野球経験の無い、お父さんがコーチを引き受けてくれた時は本当に助かりました。

正直、コーチは多ければ、多いほど良いと思っているので、今、我が子が少年野球に入っていて、参加しようか迷っているならすぐにでも、グランドに顔を出して、監督やコーチと話をして、是非参加してみて下さい。喜ばれると思いますので。

【 まとめ 】

上記のように説明した通り、親の協力がなければ、子供が野球(野球以外でも)をするのは不可能です。

それでも何もやりたくないと思っているなら、子供に習い事をやらすべきでは無いと思います。

中学生になってから部活に入ればよいだけの話です。

実際、野球チームに入りたいけど、親が許可してくれないと言っている子供は結構いました。完全に当番無しにすると、本当に子供を放置して、親はどっかに出かけたり、遊びにいったりします。

私のチームも少しの間だけ、人数集めの為に、完全に当番を無くした時がありました。あの時は子供も集まりましたが、保育所状態になって、本当に大変でした。

それから「試合当番」を設定しました。全ての人がそうとは言いませんが、少なからず協力も出来ないのなら、子供がスポーツをするのは難しいと感じました。

今、学童(少年)野球チームで当番をどうしようか考えているチーム関係者は、しっかりと考えて決めないと後で、取り返しのつかない事になってしまいますので、しっかりと今後のチーム運営を考えてから決める事をお勧めします。

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