意外に知らない野球のルール

野球

小中高と10年間野球を習ってましたが、学童野球に携わってから知らなかったルールがいくつもありましたので紹介したいと思います。

・一塁への駆け抜け

ボールを打って、一塁へ駆け抜けた時にラインを越えてフェアゾーン入ってしまってタッチされるとアウトになると教えてもらったのですが、実は違いました。ラインを越えなくても、越えてもある行動をするとベースに付いていないとタッチアウトになってしまいます。その行動とは「進塁の意志を示したか」です。少しでも二塁へ行こうという動作が入ると、タッチされるとファールゾーンでもアウトになります。審判は駆け抜けた後の、打者の動きを見ているので、ラインは全く関係ありません。最近では東京オリンピックの準決勝で近藤選手が一塁に駆け抜けた後に、フェアゾーンでタッチされましたが、セーフとコールされたので、このルールが広く知られたと思います。いつ、誰に駆け抜けのルールを教えてもらったのか覚えてませんが、子供達の前で恥をかかなくて良かったと思います。

・プレートの外し方によって違ってくる

一塁にランナーがいて、もし仮に牽制で悪送球になってしまいボールデッドになった場合、プレートを外しているかで、進塁出来る塁が変わってきます。プレートを外さずに牽制した場合は「テイクワンベース」となるので、ランナー2塁です。プレートを外して牽制した場合は「テイクツーベース」になりますので、ランナー3塁です。何故このようにプレートを外している、外していないかで変わってくるかというと、プレートを外すとピッチャーではなく、野手の扱いになるからです。内野手が一塁に悪送球をした時はランナーは2塁へ行きますよね。テイクツーベース。プレートを外さずに投げると投手の扱いになるので、テイクワンベースとなります。学童野球で塁審をする時は、牽制時はプレートを外したかをしっかりと見ていないと、正確な判断は出来ません。監督・コーチもしっかりと見ていないと抗議も出来ません。

・振り逃げはキャッチャーが捕球したのかが重要

振り逃げはツーストライクからバッターがバットを振って捕手が取れなかった時に成立すると思っていましたが、違いました。ツーストライクからスリーストライク目を捕手がノーバンで補球したら三振が成立しますが、スリーストライク目のボールをノーバンで補給しなければ全て振り逃げが成立します。なので、捕手はノーバンで捕球出来なかった場合は打者にタッチするか一塁へ送球しなければ、アウトは成立しません。バットを振った振ってないは関係なく、スリーストライクとコールされたボールがどういう状態で捕手のミットに収まったかが重要です。なので、仮にスリーストライク目のボールがど真ん中でそれを打者が見逃したが、捕手が捕球出来なければ、振り逃げが成立します。低学年ではしばしば見る光景なので、しっかりとルールを教えてあげて下さい。高校野球でもこのプレーがありましたね。現巨人の菅野投手が高校生の時に起こりました。東海大相模vs横浜での一戦です。興味のある人は、YouTubeで検索して下さい。すぐに見つかると思います。

・第4のアウト

このタイトルを見て漫画「ドカベン」と読んでいた人は知っていると思います。これは「ルールブックの盲点」なんて呼ばれかたもしているようです。このルールは二つのルールが関わっています。まずは「タイムプレイ」。フォースプレイではない状況で、その3つ目のアウトよりもホームベースを踏んだ場合に得点が認められるルールです。フォースが解除されて、タッチプレイになっている場面で適用されます。もうひとつが「アピールプレイ」です。守備側のチームが審判にアピールし、それが承認された時点でアウトが成立するルールです。要はアピールしないとアウトにならないプレーです。ベースの踏み忘れや、タッチアップのタイミングが早かった時とかです。この二つのプレイによって第4のアウトが起こります。1アウト満塁や1アウト一・三塁の時に起こりえます。打った打球がライト側にライナーか小フライで飛んで二塁手が捕球した場合、全てのランナー飛び出していた場合、近くの一塁に送球すると思いますが、一塁ランナーがアウトになるより先に三塁ランナーがホームベースを踏んでいれば、得点は認められます。この場合、どうすれば得点が無効になるかというと、三塁ベースを踏んで、審判にリタッチしていない事をアピールし、三塁ランナーのアウトが成立し、3つ目のアウトを置き換えなければ、得点は認められます。これもYouTubeに動画があがってますので、もっと詳しく知りたい人は見て下さい。

これ意外にもおそらくまだまだ分からないルールが沢山あると思います。ほんと、野球のルールは難しすぎますね。

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