自動車を整備するにあたって、どんな工具、どんなアイテムが必要か15年以上の経験から特にこの工具が無いと仕事にならない物をお答えします。
①エアツール
・エアーインパクトレンチ
エアーインパクトレンチが無ければ、本当に何も仕事が出来ないですね。
エアーインパクトレンチにも種類があって、何が違うかというと、重いか軽いかと、単純にパワーが強いか弱いかです。あまりにも安い物を購入すると、すぐに壊れたり、パワーが無かったりします。なので、ある程度の物は購入した方が良いですね。「空研」や「KTC」はオーバーホールキットがあるので、壊れても修理が出来ます。
大型トラック・バスではもっとデカいサイズのエアーインパクトレンチを使用して、タイヤを外します。
自分の整備する車のサイズによって、使う工具も変わって来ますね。私の工場は上記、全てのエアーインパクトレンチがあります。
・エアラチェット
これがあれば、非常に楽に作業が出来ます。車検整備でも使用しますが、断然、一般整備で使用する比率が高いですね。手動に比べて、倍以上作業スピードが上がりますね。この工具が無いと正直しんどいですね。
②ギアレンチ
スパナとメガネの両方の機能が付いた物で、メガネの先がギヤの付いた、ラチェット機能になっています。マジでこれは色々な場面で使います。特にスペースの無い所において、この工具があれば、それだけ作業時間の軽減にも繋がります。
ギアレンチにも種類があって、首振りの有り無し、ラチェットの切り替えが出来るタイプ、スパナが無くて、両方共にメガネのタイプなど、メーターによっても、色々な種類が出されています。上記のタイプが一番使いやすいと個人的には思います。首振り機能が付いている物になります。首振り機能が無い物もありますが、私は断然有りの物を購入します。なぜなら、首振り機能があるだけで、色々な角度からでもボルト・ナットを緩めたり、締めたり出来るからです。ただこの首振り機能の欠点は首が振れる所のビスがよく緩む事です。気づいて締めたら良いのですが、そのまま使っていると、いつの間にか取れて、無くなっている事もしばしばあります。
本締めまで可能と記載されていますが、あまりお勧めしません。すぐに、ギヤがバカになるからです。なので、本締めの一歩手前ぐらいまで締めるのが、長く工具を使うコツです。
③電動インパクト
これがあれば、エアホースが届かない所でも作業がはかどります。14.4Vの物を購入するのをお勧めします。Vが低いとそれだけパワーが落ちます。
ちょっとした作業の時に、エアホースを引っ張らなくても、これがあれば、すぐにインパクトが使えるので、便利ですね。駐車場や室内・出張で作業する時に、一番力を発揮しますね。なくても、作業は可能なのですが、作業時間がかかってしまうので、これは必要です。
欠点といえば、バッテリーの残量が分からない事です。使用していて、いきなり回らなくなった時がバッテリーの交換の合図です。バッテリーの残量が分からないので、いつバッテリーが無くなっても良いように、予備のバッテリーも揃えておくと良いですね。
④ビニール手袋
私が、整備士をやり始めた頃には使用していませんでした。おそらく昔からあったとは思いますが、10年程前ぐらいから、使用し始めました。これを使う事によって、まず手が汚れないのが最高ですよね。爪の間もキレイに保てます。昔の整備士のイメージは手が爪が黒くなっているイメージがあると思います。今でもそういう整備士はいます。が、結婚して子供が出来たぐらいから、手が汚くなるのが、凄く嫌になって、探した結果、ビニール手袋にたどり着きました。
ビニール手袋を使用すると、最初は作業がやりにくくなると思っていましたが、全然そんな事は無いです。薄いので、素手で作業しているのを対して変わりません。オイル交換をしてもこのビニール手袋を使用していれば、さっと拭くだけで済みます。
今ではこれが無ければ、作業をしたくなくなります。このコロナ渦で一時期は本当にこのビニール手袋が品薄になって、なかなか手に入らない時期がありました。今は、品薄状態は解消されましたが、値段が倍になったのが、財布には痛いですね。昔は980円程で購入出来ていたのですが、今は2000円を超えるくらいが相場になっていますからね。コロナ渦なので、それだけ需要があるので仕方ないとは思います。
⑤ハンドライト
明るい工場においても、これが無い見えないので、作業が出来ませんね。詳しくは下記投稿を参照して下さい。
以上、これが無いと整備士の仕事が出来なくなる必須アイテムの紹介でした。まだまだ、これ意外にも必要工具があるので、また、紹介したいと思います。
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