今年から、自動車整備士として会社に入社し、これからどんな仕事をしていくのか不安に感じている整備士も多いかと思います。整備士を約20年続けている私が、新人自動車整備士の仕事内容について解説していきたいと思います。実際は、企業によって様々あるとは思いますのであくまでも自分の経験談を解説します。
私自身、転職の経験があって自動車会社を2社経験してきました。乗用車ディーラーと大型ディーラーでも新人の仕事内容は異なっていますので、その違いも解説していきます。
【乗用車ディーラー】
初めに乗用車ディーラーの新人自動車整備士の仕事内容からです。
その1:洗車
まず確実に、最初の1・2カ月ぐらいは洗車しかしないと思います。ディーラーによっては少し違っているかもしれませんが、私が就職したディーラは入庫した全ての車を無料で洗車を行っていました。
入社して半年ぐらいは全て手で洗っていましたが、半年後ぐらいに洗車機が導入されてかなり楽になりましたね。
洗車機が無かった時は、毎日服が濡れていましたが洗車機のおかげて水を吹き上げるだけになったので濡れる事はなくなりました。
乗用車はきれいにしている人が多いので、しっかりと洗車をしないと後で、文句を言われたり、先輩に怒られたりしますのでまずはきっちりときれいに洗車を出来るようになりましょう。
そのうちだんだんと車をキレイにしていくのが楽しくなると思います(たぶん)。そうなってくれば、洗車も楽に感じると思いますので、まずは最初の洗車という仕事を頑張りましょう。
その2:オイル交換
2カ月くらい経つと、洗車以外の仕事をしていくと思います。
まずは、だいたいエンジンオイルの交換作業になると思います。乗用車の場合は、トラックと違って年間の走行距離が短いので、半年か1年に1度の交換になると思います。
最初のうちは、手にオイルが付着したり、床にオイルが飛び散ったりするとは思います。何十台も作業を行っていくと手にオイルが付着したい方法や。床にオイルが飛ばないやり方が分かってくると思います。
そのうち、車を見ただけでオイルをどれくらい入れたらよいのか分かってくると思います。そうなれば、オイル交換作業は完璧だと言えるでしょう。簡単なオイル交換作業ですが一つ一つの作業をきっちりと行わないと、オイル漏れやキャップの閉め忘れをしてしまい、最悪の場合はエンジンを壊してしまう可能性もあるので、丁寧に作業をする事を忘れないようにしましょう。
簡単なオイル交換の作業を侮らないようにしましょう。
その3:点検
3カ月くらい経てば、洗車・オイル交換の作業も慣れてきて、次は点検作業になると思います。
6カ月点検・12カ月点検・車検と色々な点検をやっていくと思います。まだ、一人では作業をする事は無いと思いますので、ここでしっかりと点検をする箇所を理解してきちんと丁寧な仕事を行えば、先輩や上司に認められ色々な仕事を任せてもらえるようになると思いますので、一人で仕事を任せてもらえるように頑張りましょう。
【大型車ディーラー】
次に大型車ディーラーの場合の仕事内容について解説していきます。同じ、車ですがその作業内容は全然違ってきます。
その1:誘導
まず最初に、やらされるのが車の誘導になります。乗用車と違って大型車は大きい分車の周りが見えない箇所が多いので、車を移動させる際の誘導をまずはやらさせると思います。
バック誘導・レーン誘導を行います。バック誘導は車がバックするときに後ろに入って誘導することになります。気を付けないとダメなのが、最近の車ほとんどバックモニターが付いているのである程度は見えていますが、たまに付いていない車もあります。その場合、後ろは全く見えていないので絶対に車の後ろには入らずドライバーから見える位置に立ち、安全を確保しましょう。実際、バック誘導時にそのまま後ろの車や壁に挟ませる事故が起こっていますので、気を付けて誘導しましょう。
レーン誘導は車をリフトによって上げて作業する際にまっすぐに車をレーンに入れる誘導になります。最初はこの二つの作業がメインになると思います。
その2:グリス交換
乗用車ではあまり無い作業になります。グリス交換です。
車検整備をする際に足回りを分解します。その際に、ハブベアリングのグリス交換をしないとダメです。古いグリスを全て取り除いて、新しいグリスに交換する作業になります。
大型車の足回りなので、メチャクチャ汚れていて、非常に汚れる作業になります。私はこの作業がとても嫌いでした。最初にうちはきれいにグリスを交換する事が出来ないと思いますが、半月もやれば、きれい出来るようになり、汚れない方法も分かってくると思います。
その3:オイル交換・点検
これは、乗用車と同じ作業になります。
【まとめ】
乗用車と大型車のディーラーでは若干、仕事内容・作業内容が異なっているとは思います。しかし、新人自動車整備士が出来る作業なんて限られいると思います。
なので、先輩や上司に言われたことをきちんと行って、認めてもらえるように頑張りましょう。認められたら、上記以外の仕事をどんどんとやらせてもらえるようになると思います。
整備士に求められるのは丁寧できちんとした仕事です。新人のうちにこの二つをしっかりと身に付ける事によって、今後の整備士に生かされると思いますので、最初はしんどくて嫌になるとは思いますが、頑張りましょう。
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