野球の審判の判定は、一度コールされると覆ることは非常に難しいです。

野球

野球に限らずどのスポーツにおいても、審判は絶対に必要不可欠な存在です。

その審判員がジャッジした判定が覆ることは非常に難しいと思います。

プロ野球なら「リクエスト」といってビデオ判定にて、今のプレーがアウト・セーフ、どちらが正しいかを判定する制度が導入されています。しかし、これはアウト・セーフだけに限ってのことでストライク・ボールに対しては、一度コールされた判定が覆ることは滅多にありません。

高校野球・少年野球(中学生)・学童野球(小学生)においては、リクエストすらも無いので、判定が間違っていると思っても、タイムを取って審判員に抗議する事しかできません。抗議をして判定は変わることはほとんどありません。

野球をやっていれば、判定に納得いかないことが多々あると思います。それは、人間が目で見てその場で判断する事なのでミスもあるし、完璧な判定が出来るわけがありません。

審判員がいなければゲーム(試合)は成り立ちません。かといって全てをAI化(コンピューター)する事は不可能ですからね。

審判の事をどのくらい知っていますか?

『審判の給料』

審判員の判定を外野がとやかく言う資格は無いと思います。

なぜなら、プロ野球の審判員は給料をもらっていますが、高校野球以下の審判をしている人はボランティアで行っているからです。交通費・宿泊代・昼ごはん代ぐらいしか出ません。

この暑い真夏の炎天下の中ボランティアで審判をしています。文句を言っている人達は出来ますか?私は給料が出て仕事としてなら出来ると思いますが、ボランティアとなると出来るか自信がありませんね。

今年の高校野球予選においても審判の判定に対して、ネットで騒がれていますね。神奈川大会決勝戦の慶応vs横浜にて、慶応が2点を追う9回無死1塁にておこりました。次のバッターが打った打球が二ゴロになり、「4-6-3」の併殺を狙った横浜高校。しかし、打者走者は一塁へ駆け抜けセーフ、一死一塁と思いきや、一塁走者もセーフの判定で無死1・2塁。二塁塁審はショートがベースに触れていないと判定し、セーフのコールを行いました。横浜ベンチはすかさずタイムをかけて、講義を行うも判定は変わらず、その後ホームランを打たれ5-6で慶応の勝利となりました。

実際、映像を見ましたが100%ベースに触れているとは確認出来るものはないと思います。状況的にはアウトかもしれませんが、確実な証拠はないのでその場にいた塁審の判断が正しいと私は思います。

『判定』

審判は全て目で見て判断している訳ではありません。

目だけじゃなく、音も重要な判定材料になっています。上記の場合ではショートがベースに触れた・当たった時の音も頼りにして判定しています。

映像でも見て分かるように大観衆の中、ベースに当たった音が聞こえたのか、その大観衆の声援・歓声によってかき消されたかもしれません。

これがプロ野球のようなリクエスト判定があったとしても判定が覆るのは難しいかと思います。確実にベースと足が当たっている証拠がないからです。

『今後の高校野球』

これだけ、映像を撮影する技術が上がってきているので、せめて地方大会の準決勝・決勝・甲子園大会といったテレビで放送される試合だけでもプロ野球と同じようにリクエスト制度を導入しても良いのではないかと個人的には思います。

しかし、リクエストを実施するにはまだまだ色々な問題があるでしょう。

カメラは最低でも4方向から撮影しなければ、確実で正確なビデオ判定は出来ません。それを撮影するカメラマンの確保・そのカメラマンの給料・撮影機材といった感じですぐには実現出来そうにないと思います。

数年後にはもっともっと撮影の技術が向上し、数台のカメラでも鮮明で確実な映像が撮影できるようになれば、高校野球でもリクエスト制度の導入はありかと思います。

『まとめ』

審判の判定に対して、当事者が文句や意見を言うのは良いと思いますが、外野がとやかくいう資格はありません。

文句を言っている人は、審判をやった事もないような少し野球をやっていた人だと思います。審判の苦労を知っていればそのような事は言わないと思います。文句を言っている人に実際に審判をやってほしいですね。

素人がテレビの映像を見ただけで、「アウトだ」「セーフだ」と言うのはどうかと思います。映像ならスローで見れたり停止させる事も出来ます。しかし、現場では一瞬で判断しなければなりません。

審判員も人間なので100%正解のジャッジをする事は、給料をもらっているプロ野球の審判でも無理だと思います。

なので、今の時代は審判の判定は絶対ではなく、審判団も臨機応変に対応し確実に間違っていると分かった場合は、判定を覆しても良いと思います。これまでは、審判が絶対でしたが、これは時代に合っていないと感じますね。

間違えを認めて、正しい判定をする事のほうが高校生や中学生・小学生にとっても教育的に良いと感じますね。誤審と言われる前に間違っているなら訂正し、判定が覆してほしいです。判定が確実に正しいのであれば、堂々としていれば良いと思います。

これから、甲子園大会も始まりますし、後味の悪い試合にならないように、高野連・審判団には色々と考えてもらって高校生らしい良いゲームになる事を切に願っています。

コメント