3月9日(日本時間10日)に、MLBが来季から導入する新ルールを発表しました。
試合時間の短縮の為に設けられる新ルール【ピッチ・タイマー(ピッチ・クロック)】です。
その内容は、投球間に時間制限を設ける事です。投手にも打者にも時間制限があります。
投手はランナー無しの場合では15秒以内に、ランナーがいる場合では20秒以内に投球が求められます。制限時間をオーバーしてしまうと、1ボールが増えます。
打者は30秒以内に打席に入る必要があり、残り8秒以内は打つピッチャーに対峙していなければ、1ストライク増えます。
また、けん制にも制限が設けられました。けん制は2回まで。3回目でアウトに出来なければボーク宣告されて、走者は進塁する事が出来ます。
これらの新ルールを導入して、試合時間の短縮をはかるようです。確かに、プロ野球の試合時間は長過ぎるとは思いますね。2時間以上は当たり前ですから。このルールがMLBで成功するばいずれ日本にも同様にこの新ルールが適応されるでしょうね。アメリカで設定されたルールは数年後、日本でも施行されてきましたからね。コリジョンルールがその一つですね。
コリジョンルールを簡単に説明すると、捕手がボールを持たない状態で走者の走路をブロックしたり、ホームベースをふさいだりした場合は、タッチアウトされていてもセーフを宣告出来て、得点が認められることです。
ピッチ・タイマーの導入によって今期のMLBがどうように変化するのか非常に興味がありますね。これまでやっていた、投手・打者・走者の駆け引きが今までのようには出来なくなるからです。
ピッチャーにおいては、セットポジションを長くして、バッターのタイミングを外したり、盗塁のスタートのタイミングを外すために、けん制を入れたり、セットポジションを長くしたりと、色々な駆け引きを行っていましたが、このピッチ・タイマーが導入されれば、セットポジションの時間にもけん制の回数にも制限がある為に、なかなか今までのようには出来ないと思います。
すでにオープン戦にてこのルールが導入されて、適応されたケースがありますね。今、WBCで大活躍し、今期からMLBでプレーする吉田選手がバッターのピッチ・タイマーを取られて、2球で三振になっていましたね。
明確な時間は無く、主審による判断なので人によって誤差はあるとは思いますが、これまでのようにピッチャー・バッターの双方において、ゆっくりとセットを行ったり、自分のペースでバッターボックスに入ったりすることは難しくなりそうですね。
その分、試合時間が短縮されれば良いのですが、これは施行してみないと分かりませんね。今季のMLBによって数年後に日本に導入される事になるのかが決まると思います。今年のMLBは試合の結果だけではなく、試合時間にも注目して観戦していったら、これまでとは違ったものが見えてくるかもしれませんね。
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