バッテリーの赤いマークが点灯した場合、速やかに修理する必要があります
すぐに、修理をしないと最悪の場合走行中にエンジンが停止して重大な事故を起こしてしまう可能性があります
この記事を書いている私は、整備歴約20年の現役の整備士です。バッテリーの赤色のマーク点灯した時の対処方法を解説していきます
【バッテリー赤マークの意味】
正常な状態でも赤色のマークは点灯します。それは、キーをONにした時です
キーをONにして点灯し、その状態からエンジンを始動するとバッテリーの赤色のマークは消灯します
これが正常な状態です
しかし、異常がある時はこの赤色のバッテリーのマークがエンジンが始動した状態でも消えないで、常に点灯した状態になります
このバッテリーのマークの意味は車の充電系統に不具合が発生している状態になります
車のバッテリーはエンジンを始動する時に使用して、エンジンがかかるとオルタネーターがベルトによって駆動される事により電気が発電されます
車を動かしている電気は、オルタネーターによって発電された電気を使用しています
※オルタネーターの発電量以上に車の電気を使用するとバッテリーからも使用します
なので、この赤色のバッテリーのマークが点灯した状態になっていると、オルタネーターの発電が行われずに車に搭載されているバッテリーの電気を車に使用している状態になります
【点灯した場合の対処方法】
すぐに停車してエンジンを止めるのが一番です
上記でも説明しましたが、充電系統が故障した状態だとバッテリーの蓄電量のみで車の各装置を動かす事になります
バッテリーが正常な元気なバッテリーならある程度使用しても問題無く使用出来ますが、バッテリーの性能が劣っているとすぐに蓄電量が無くなってしまうと思います

整備工場が営業中なら車を持って行くか、一度電話で相談して下さい(自力で走行して持って行くか、レッカー移動・出張点検修理になると思います)
バッテリーが元気なら整備工場へ持って行くぐらいなら動けると思いますが、2時間も3時間もかかるようでしたら危険だと思います
バッテリー赤マークが点灯した状態で整備工場へ持って行く場合は、出来る限り電気の使用量を抑える為に、カーオーディオやナビ・エアコンをOFFにして電気の使用量を抑えながら走行して下さい
1時間・20km以内なら経験的に大丈夫だと思います(断定は出来ませんが・・・。)
もし、仮に整備工場へ持って行く途中で止まってしまったらレッカー移動かバッテリーの交換をしないとダメです
【原因】
バッテリー赤マークが点灯する原因は大きく分けて3つあります
その①:オルタネーター
バッテリーの充電や走行中の車の電気を作っている部品になります
乗用車ではそこまで頻繁に壊れる事は無いかと思いますが、トラックやバスでは割と故障する部品になります
なので、大型トラック、観光バスや路線バスの運行をしている会社は2~3年に車検で交換するユーザーも多いです
オルタネーターが故障してしまうと、車の運行・運転が困難な状態になるのは確実なので、定期的なメンテナンス・交換が必要になると思います
その②:ベルト
オルタネーターはベルトによって駆動されています
そのベルトの調整不良や亀裂によってベルトが切れてしまっていたら、駆動する事が出来なくなりオルタネーターが発電出来なくなります
この場合は、ベルトの調整又は交換で対応出来ます
定期点検や車検整備の時に、ベルトの亀裂を指摘されたら交換する事をお勧めします
亀裂がなくても車検毎に交換するのも良いかと思います
その③:バッテリー
バッテリー自体の性能が著しく低下している場合も点灯します
オルタネーターがいくら発電してもそれを蓄電するバッテリーの性能が落ちていると意味が無いからです
しかし、この場合はエンジンが始動する時に、かかりにくい状態になっているので、すぐに気づくかと思います
バッテリーも消耗部品なので車検毎に交換するか定期的に交換するのがよいかと思います
その④:その他
だいたい上記の3つが点灯原因になりますが、例外もあります
実際に私の会社であったのは、コネクターがしっかりとオルタネーターに差し込まれていなかったり、配線が切れていたり、ヒューズが飛んでいたりと例外も多少はあります
まずは、上記の3つの点検を行ってそれでも直らなかった場合は電源系統の点検をする必要があります
【まとめ】
バッテリー赤マークが点灯した場合は、すぐに停車し修理工場へ電話するか、自分で分かる人はまずはベルトが大丈夫かを点検しましょう
バッテリー赤マークが点灯した状態では長時間の走行は避けて、出来る限り速やかに点検・修理を行いましょう
予防対策は出来るので、定期的に上記3つの部品の点検・交換を実施する事によって走行中・運行中のトラブルを少なくする事が出来ます
安全・安心に車を走行・運行させる為にはやはり、日々の点検・定期点検を実施するのが一番だと思います
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