自動車の整備士をしている人は、作業をする際にいったい何を考えながら作業をしているのか?
当たり前の事ですが、作業前の状態以上に車の状態を良くしないとダメでだと思います
交換しないとダメな所以外にも異常が無いかを点検しながら作業を進めていきます
しかしながら、全ての整備士がそういった事を考えながら作業をしていないと思います
特に、若手の整備士や大手ディーラーで仕事量が多い整備士・無知な整備士・・・
だから、作業ミスや出庫後の再修理・クレームがあるのだと思います
人間がやるので100%はありえないとは思いますが、100%に近づける事は可能だと思います
100%に近づける為に全ての作業をする際に、何を考えながら・何を気を付けながら作業をしないとダメなのかを解説していきます
簡単に、この記事を書いている私の紹介です。約20年自動車の整備士をしている者です。乗用車~大型車の整備経験があり、1度転職して今は、主にバスをメインに整備をしている今でも現役の整備士をしている40代のおっさんになります(詳しくはこちらを参照して下さい)
【全体を見ながら作業】
経験が浅い整備士はこれが出来ていないですね
例えば、「オルタネーターを交換して」を指示を出すとオルタネーターの交換しか見ていません
オルタネーターを交換するには、バッテリーやベルトを外さないと交換出来ません
その外した時に、チラッとバッテリーを見たり、ベルトを見たり、プーリーを見たりと一瞬見たら点検が出来ます
バッテリー液が入っているか・ベルトに亀裂は無いか・全てのプーリーがスムーズに回るのか
上記3つの点検するのに1分もかかりません
この一瞬の点検をするかしないかで大きな違いが出てきます
オルタネーターの交換は完了したが、出庫後バッテリー上がりやベルトが切れた・プーリーがロックしたといった不具合が発生します
オルタネーターを外した際に、点検していれば起こらなかった不具合が発生してしまい、客とのトラブルにもなりかねません
オルタネーターはほんの一例ですが、全ての作業・交換をする際には一瞬の点検を実施する事によって、無駄なトラブル・作業ミスは防げます
なので、交換する部品だけではなく全体を広く見る目を持って作業を行う事が重要になります
【ダブルチェック】
作業が終了したら、触った箇所をチェックしましょう
自分が触った箇所がしっかりと締まっているのか?取り付け状態に問題は無いのか?
ここでも全体をしっかりと見て、異常が無いのかを点検・確認していきましょう
全体を見ていると間違えやミスに気付けると思います
最後に、自分以外の人にチェックしてもらいましょう
ここまでしっかりとチェックしても作業ミスはおきます
なので、作業した人もチェックする人もしっかりとチェックを行いましょう
【考えながら作業】
作業をする時に、何を考えながら作業をしているのか?
私の場合は一応、現場のトップなので作業をした後のチェックもトップの人だからそこまでしっかりと見てもらえてない思います
なので、作業をしながら常にチェックを行いながら作業をしています
さっき作業した箇所は、本当に大丈夫か?さっきのボルトはしっかりと締めたか?といった感じで考えながら作業をしています
もし仮に最終チェックを怠ってしまっても大丈夫なように作業を行っています
全員がそういった気持ちで作業を行っていれば、ミスは確実に減らせると思います
しかし、若手の整備士や何も考えていない整備士の場合はやはりミスはおこってしまいます
作業をしても誰かがチェックをしてくれると思っていると、手を抜いてしまう事もあると思います
チェックはあくまでも最終確認なので、やはり作業をしている整備士が確実にチェックを行うべきだと思います
【まとめ】
整備士の仕事は一歩間違えば、重大な事故になる可能性がある仕事です
もし大型トラックが走行にタイヤが外れたら、もしそのタイヤが通行人に直撃したら・・・
タイヤを取り外す作業を最近行っていたら、と考えると責任の重大さが分かると思います
重大な事故は正直、簡単な作業の方が発生すると思います
新人・若手が行うようなタイヤ脱着作業やオイル交換・ベルト交換といった全ての整備士通る道です
その簡単な作業こそ丁寧に確実に作業を行うように先輩整備士は指導していかないとダメだと思います
今やっている作業を何を考えて、何を思いながら作業を行っているのか?
仮にその作業をミスしたら、どうなるのか?
整備士は、部品を交換しているだけではダメで常に考えながら、常に車の状態を見ながら作業を行わないとダメです
作業ミスを限りなく100%無くすためにも若手からベテラン整備士全てがしっかりと考えながら作業を行う事が重要だと思います
そうすれば、100%に限りなく近づけると思います
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