車に搭載されているEGRシステムと呼ばれる装置とは?役割とは?

車に搭載されているEGRとは何か?

簡単に言えば排気ガスを吸入側に戻して、有害物質の低減や燃費向上を行っている装置になります

下記の記事でもっと詳しく説明していきます

簡単に、この記事を書いている私の紹介です。20歳から自動車整備士をしています。20年を過ぎましたが、現在も現役の整備士です。転職経験も1度有り、昔は乗用車ディーラーで働き、今は大型車(トラック・バス)をメインに整備をしている者になります(詳しくはこちらを参照して下さい

では、EGRについて解説していきたいと思います

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【EGRとは?】

正式名称:Exhaust Gas Recirculation(エキゾースト・ガス・リサーキュレーション)、略して「EGR、排気ガス再循環システム」になります

このEGRシステムが開発されたのは、1970年前後のアメリカで「大気浄化法改正案(マスキー法)」を達成する為に考え出された方法の一つ、らしいです(詳しくはウィキペディア「Wikipedia」

排気ガスの一部を排出するのではなく、吸気側に戻す仕組みになっています

ガソリン・ディーゼル車に関係なくほとんど全ての車に搭載されている装置になります

ただ、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンではその役割は少し違っています

EGRの目的は、燃費の向上や有害物質(NOx:窒素酸化物)の排出を減らす事が目的です

【EGRシステムの目的とは?】

EGRシステムの目的は上記でも少しだけ説明しましたガソリン・ディーゼルエンジン搭載車によって違ってきます

どちらも、排気ガスの一部の吸気側に戻す事によって燃焼温度を低下しているのは一緒ですが、その目的が少し違っています

≪ガソリンエンジン≫

ガソリンエンジン搭載車は、主に燃費向上が目的になってきています

三元触媒によって排気ガス中の有害物質はかなり低減出来ているからです

燃焼温度が低下する事によって、冷却による損失が軽減され、吸入空気中の酸素濃度も下がる事によって損失を抑えられるからです

≪ディーゼルエンジン≫

ディーゼルエンジン搭載車は、主にNOxの低減が目的になっています

燃焼温度が低下する事によって、NOxの生成が低下します

ただ、酸素の減少により煤の成分が増加する事によって、PM(粒子状物質)と呼ばれる有害物質が増えてしまうという弊害が生じます

NOxが減ればPMが増加し、PMが減ればNOxが増加するという問題があります

なので、ガソリンエンジンよりもディーゼルエンジンの方が複雑になっています

【EGRシステムの構成部品】

EGR関連の部品は、車種・メーカーによって若干の違いはありますが、そこまで大差は無いです

①EGRバルブ

インテーク側に排気ガスを送る量を調整しているバルブになります

インテークマニホールドの付近に取り付けられていて、開閉を繰り返し行っています

昔は、エア式のタイプのありましたが最近は電子制御式になっていて、エンジンコンピューターの信号によって開度の調整しています

②EGRクーラー

排気ガスの温度を下げて、吸気密度を高める役割を行っています

排気ガスが通る通路の廻りをエンジンの冷却水を流す事によって排気ガスを冷やしています

③EGRパイプ

EGRバルブとEGRクーラーを繋いでいるパイプになります

パイプが付いていない車もありますし、2個・3個と付いている車もあります

④NOxセンサー

マフラーに取りついて、排気ガス中のNOxの値を測定しています

NOxの値を測定する事によって、EGRバルブの開度を決めています

これも、1個・2個のタイプが有ります

【EGRの不具合とは?】

EGR関連の不具合は、だいたいがNOxセンサーの故障になりますね

経験的に50%ぐらいは占めていると思います

その次が、EGRバルブの故障です

どちらも正直、すぐに故障してしまいます

後は、EGRクーラーの詰まりといった感じです

故障診断機を使用するはすぐに分かる故障が多いと思います

他の、DPR・DPD関連の故障に比べると比較的分かりやすいかと思います

EGR関連の部品は、高温の排気ガスが通っているのでその排気ガス中の成分が冷えた時にススとなってしまいます

それが、蓄積されたり、固着したりする事によってバルブが動かなくなったり、通路が詰まったりするのが多い不具合になると思います

診断機でしっかりと故障を判断し、部品を外して最終目視で確認すれが完治すると思います

【まとめ】

EGR関連の故障は、全体の不具合で見ても多いトラブルにはなります

しかし、他の箇所よりは故障部品の判断が分かりやすいと思います

しっかりと、故障診断機と目視によって判断すれば簡単に解決すると思います

そのためには、EGRシステム・構造を理解する事が重要になります

部品自体が高額になりますので、清掃で直るのか、交換しないとダメなのかをしっかりと診断しましょう

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