【トラック整備士】エアコンが効かない時の点検方法について。

整備士

春の陽気はあっという間に過ぎて、梅雨入りし、夏本番になりますね。

夏になると一気に増えてくるクーラーの故障について、解説します。

真夏の炎天下の車内は地獄のようですね。これで、クーラーが壊れたと思うととてもじゃないけど、運転出来ませんよね。

壊れる前に、しっかりと夏のシーズンインの前に点検しておくのが一番トラブルが少ないです。

これから紹介する内容は、ドライバー自身で点検する簡単な方法になります。点検方法を紹介するだけで修理方法を紹介する内容ではありません。

【クーラーの風がぬるい時の対処方法】

1・A/CのスイッチがONになっているか。

久しぶりにエアコンを入れた時に、全く冷たい風が出ず、ぬるい風しか出ない時がありますよね。

まず、疑ってほしいのはA/CのスイッチがONになっているのか。

意外にOFFになっている事があるのでまずはボタンを確認してしっかりとONになっているのかを確認しましょう。

2・A/Cのベルト

A/Cのベルトがしっかりとかかっているのか。切れて飛んで行っていないのかを確認しましょう。

正直、冬場にA/Cのベルトが飛んで行っても、気づきませんし、走行に支障もありません。

なので、まずはベルトが付いているのかを確認しましょう。

A/Cのスイッチを入れた時に「ギュルギュル」という音がしていないか。音がしていたら、ベルトが滑っているので、調整か交換を行いましょう。

3・A/Cコンプレッサーが回っているのか

クーラーを入れて、A/CのスイッチがONになっている状態で、A/Cコンプレッサーのプーリーが回っているのかを確認。

素人では分からないかもしれませんが、A/CをONにした瞬間に、エンジンの回転数が落ちれば、コンプレッサーがONになっていると考えて大丈夫だと思います。

少し、車の事が分かっている人はエンジンを見て、A/Cコンプレッサーが回っているかを見ましょう。

4・冷媒(エアコンガス)の量が適正か

昔は「R12」でしたが、今は「134a」という冷媒(エアコンガス)が使用されています。よっぽど古い型式だとまだ「R12」を使用している可能性があります。

冷媒(エアコンガス)が減る事が絶対に有りません

よくガソリンスタンド等でエアコンガスの補充しますって、言っていますが、減っていると言う事は漏れているという事です。エアコンの配管は密閉されているので、減る事は有りません。補充しても漏れているので、また減る一方です。

点検方法はサイドグラスというガラスの窓に気泡が見えるかで判断します。

気泡が見えると、不足している状態です。イコールどこかエアコンの配管が漏れています。

上記1~4までで、直らない場合は、諦めて修理工場へ持って行きましょう。

【クーラーの風が出ない】

1・ブロワモーター

クーラーの入れても全く風が出てこない場合はまずブロワモーターが動いているのかを確認しましょう。

だいたい、助手席の足下ぐらいと取りついていると思います。

クーラーを入れて、何かモーターが作動しているかを確認して下さい。

小型の扇風機のような物が付いています。

もし、何も音がしていなかったら作動していませんので、その周辺を叩いてみて下さい。

一時的ですが、動き出す事があるので。後は、ヒューズが切れていないかを確認して下さい。

2・フィルター

風が出ない、もしくは風が弱い、フィルターが埃で詰まってませんか?

家のエアコンでもフィルターが詰まると風が弱いですよね。それと一緒です。

車のフィルターの方が家よりも埃が詰まります。

外気用と内気用の二つのフィルターが付いていると思いますので、点検してみて下さい。

【まとめ】

夏本番になって、いきなりエアコンを入れてクーラーが効かなかったら、と思うとゾッとしますよ。

そうならない為には、まずは日々の点検ですね。

エアコンフィルターの掃除やクーラーベルトの状態の確認を1か月に1度ぐらいは行いましょう。

後は、シーズンインになる前のこの時期に、一度エアコンの点検をする事をお勧めします。

ディーラー等に定期点検に出した際に、一言言えば点検してくれると思いますので。

真夏の炎天下でクーラー無しの車内は考えただけでも地獄です。そうならない為にも日々の点検が欠かせません。

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