【整備士】エンジンオイルは多くてもダメ、少なくてもダメ!

整備士

オイルは適正な量が入れないと、エンジン各部がダメージを受けますので、しっかりと運行前にレベルゲージで確認しましょう。

参考までに、私の簡単な経歴です。

エンジンオイルの役割

エンジンオイルには、エンジンを潤滑・冷却・清掃するという重要な役割をしています。

なので、適切な量が入っていないとエンジン各部にダメージを受ける事になります。

エンジンオイル量

オイルの量は常に適切じゃないとエンジンに悪影響を及ぼします。

エンジンオイルは正常でも増えたり、減ったりします。

異常な場合も増えたり、減ったりします。

エンジンオイルが少なすぎる場合

エンジンオイルが規定量よりも少ない場合、まず考えられる事は潤滑不足になるという事です。

オイルの量が少ないと、発生する油圧も低くなります。

その為、エンジン各部にしっかりと潤滑油を送る事が出来ず、摩擦が生じる事によって、金属部が摩耗していき、酷い時は焼き付いてしまいます。

正常ならメーター内のオイルプレッシャーランプが点灯し、知らせてくれます。

最新の車ならオイルが減って来たらドライバーにお知らせしてくれる車種もあります。

エンジンオイルが多すぎる場合

エンジンオイルが多すぎると、まず考えられるのはオイル漏れが発生する事です。

規定量以上に入っていると、普段はオイルが溜まっていない所までオイルが入っているので漏れやすくなってしまいます。

次に考えられる事は、オイルの粘度の低下です。

オイルの量が増えるという事は、冷却水(LLC)が混入しているか、燃料が混入しているかの2択になります。

どちらも場合もオイルの粘度が低下してしまうので、潤滑不良になってしまいます。

オイルが少ないと時と違うのは、オイルハンマーやウォーターハンマーを起こしてしまう可能性がある事です。

オイルハンマー・ウォーターハンマーとは:

オイルや水は気体と違って圧縮する事が出来ません。なんらかの原因によって、燃焼室内に多量のオイル・水が入ってしまうと、圧縮が出来ない為にオイル・水の行き場が無くなります。その結果、無理にピストンが押し上げられる事によって、コンロッドが曲がる等の致命的な損傷を起こす事を言います。この現象が起こってしまうと、エンジンASSY交換がエンジンOH(オーバーホール)しかありません。

まとめ

エンジンを故障しないように、長く使用したいのなら、毎日(車を使用する時)の点検を確実に行いましょう。

自動車教習所で習った事があると思いますので、それを思い出しながらエンジンオイルの量や水の量の点検を行いましょう。

毎回行っていれば、エンジンオイルの増減といった、少しの異常も分かると思います。

エンジンオイルが少なくても多くても最悪の場合エンジンが破損する可能性が高いので、しっかりと点検しましょう。

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