ビヨンドマックスレガシーのジュニア少年用がついに発売されました。

野球

ビヨンドとは複合バットの1種でミズノが販売しているシリーズです。打撃部分(芯の所)がウレタン系で柔らかいのが特徴で、打った瞬間にボールが潰れるのを防いでくれます。それによって、普通の金属のバットよりもボールに力が十分に伝わる為に、打球がよく飛ぶバットの事です。

これまで、草野球や一般用にはすでに発売され、非常に好評なミズノのビヨンドマックスレガシーのジュニア少年用がついに、2021年12月3日に発売されました。YouTube等でもかなり紹介されているので、実際の威力を見た人は「ビヨンドマックスレガシー」で検索してみて下さい。つい1ヶ月前のニュースでも話題になっていましたが、「NPB12球団ジュニアトーナメント」では今までとは比べ物にならないくらいの本塁打が記録されました。全15試合が行われたのですが、その本塁打の数「51本」。今までの最高記録が2019年の「26本」だったのを比較しても圧倒的な数ですね。その中でも優勝した中日ドラゴンズジュニアのチーム本塁打数は「18本」。昨年の大会は大会を通しても「14本」でした。いかに今年の本塁打数が異常に多いか分かりますね。個人の能力の向上、個々の技術が上がっているのもあるとは思いますが、やはりバットの性能の向上も要因に挙げられるのではないでしょうか。やはり多数の子供がこのビヨンドマックスレガシーを使用していました。神宮球場の少年用の柵ではなく、スタンドインさせてしまう子供いましたね。

世間では球数制限等を設けて、投手の怪我を少しでも無くそう、という動きがありますが、こんなに高性能のバットがあれば全く意味が無くなりますね。打ち取った当たりでも、外野の頭を越して、長打になり、甘く入ったボールは軽く外野を越して本塁打になってしまいます。ジュニアトーナメントにおいても、もし仮にビヨンドの使用が禁止になっていたら同じような結果になっていたでしょうか。あくまでも個人的な意見ですが、本塁打の数は確実に少なくなっていると思います。打った子供を否定するつもりも有りませんし、使用した事を否定する訳でも有りません。打った事、自体は凄い事だと思います。誰でもビヨンドを使用したら打てる訳ではありませんからね。私も野球をやっていたので分かりますが、子供も大人もやっぱりボールを遠くに飛ばしたいと思うものですからね。こんな良いバットがあれば使いたくなりますよね。草野球なら100%このバットを使用しますね。

ビヨンド系のバットは飛び過ぎる他にも弊害があります。バット自体が非常に高いので、個人買うには戸惑う事もあると思います。チームが負担してくれたり、チーム内で買った友達がいれば、使用できますが、買えない人もチームもあると思います。用品の性能によって勝敗も変わってくる事も出て来るでしょう。野球は金持ちのするスポーツになってしまいます。ただでさえ少年野球人口が減少している中で、ここまで用品にお金がかかるなら、野球をやらそうと思う親も少なくなり、さらなる野球人口の減少にもつながります。そうならない為にもある程度規制を設けてその中で、個人・チームがバットを選んで使用するべきではでないでしょうか。それと、「飛ぶ」という事はボールの速度が速いという事になるので、もしゴロなら普通以上に速い打球が内野手を襲うのでそれだけ怪我のリスクが上がります。ピッチャーライナーが一番危険ですね。練習等では使用可能し、公式戦での使用は禁止にする方が、ピッチャーの負担も少なくなり、バッターもボールを飛ばす為にもっともっと練習すると思うので、学童野球・中学野球・高校野球に関わる全ての大人達がもっともっと子供達の将来・未来を考えて、ルール作りや規制を考えて、野球人口の増加に努めてほしいと願います。

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