前回の「その①」の続きです。
参考までに私の経歴です。
ハンドツール
【メガネレンチ】
使用頻度の高い工具になります。
メーターによって微妙にオフセットが違い、オフセットされているタイプとストレートタイプに分かれます。
オフセットタイプ
良く使うのがこの工具になります。
色々な所で使用される無くてはならない工具の一つですね。
オフセットの角度に違いによって使い分けする事によって、仕事の幅が広がります。
ストレートタイプ
このストレートタイプはオフセットタイプよりも長さがあるので、高トルクをかける事が出来ます。
長い分、狭い場所には適しませんが、トラックでは使用頻度は高いです。
ただ、高トルクをかけられる分、割れる事もしばしば有ります。
ストレートタイプにも若干オフセットされている物があります。この微妙なオフセットが役に立つ時がたまにあります。
トラックでは特に14-17mmが非常に便利で役に立っています。
【スパナレンチ】
パイプやフレアを緩める時に使用する工具になります。
【コンビネーションレンチ】
片方がメガネでもう片方がスパナになっているレンチです。
これがあれば、メガネとスパナの要素を持っているので、非常に便利です。
特に、Snap-on(スナップオン)はスパナ側に滑り止めが施されているので、高トルクで締まっているパイプも滑る事なく、緩める事が出来ます。
【ギヤレンチ】
これは絶対に必須の工具になります。
メガネ型のラチェットです。
これが無いと、仕事の進み具合が全く変わってきます。
広い所、狭い所、車内等、どんな場面でも関係無く使用する最高のツールです。
【モンキーレンチ】
一般の人にも馴染みのある一般的な工具です。
幅を色々な長さに変更出来るので、使用する頻度は比較的高いです。
モンキレンチといえば「BAHCO」のレンチが一番最高ですね。
使いやすいし、高トルクを掛けてしっかりと耐えれるので、お勧めです。
【プライヤー・ウォーターポンププライヤー・ラジペン・ニッパー】
この4つは三点セットのような物です。
どれもなくては、ならない物になっているので、会社から支給される工具にも含まれています。
挟む、掴む、切るといった一通りの事が出来るので、整備士の工具箱には入っていない人はいないと思います。
プライヤーなら「KTC」が良いですが、正直どれでも同じですかね。
ウォーターポンププライヤーなら「KNIPEX」がかなりお勧めです。
使った人には分かる工具の良さがあります。一度使うと、これしか使えなくなりますね。
ラジペンも正直どれでも良いと思います。そこまでの差は無いかと思いますので。
ニッパーは安すぎると切れ味が悪く、なかなか切れない時がありますので、それなりの物を購入する方がストレス無く作業が行えると思います。
特殊ツール
上記(その1、その2)で紹介したのは一般的な工具になりますが、これから紹介する工具は少し、特殊というか使用箇所が限られている工具になります。
電動インパクト
エアでは無く電池で動くインパクトになります。
エアーインパクトよりはパワーは落ちますが、エアホースが届かない所での作業や車内での作業を行う時には、とても便利な物になります。
なくても、支障は無いですがあれば楽に作業が出来ます。
マキタの電動インパクトなら間違いないと思います。
クロウフット
スパナの先を切ったような工具になります。
配線付きの部品を取り外す際に非常に役に立ちます。
特に、最近ではO2センサーやNOxセンサーといった排気管に取り付けられたセンサーを交換する作業が多くなっています。
排気管に取り付けられているセンサー類は錆が酷く、取り外すのが容易ではない事の方が多いと思います。
そういった部品を取り外す際に楽外せる工具になります。
尿素水配管コネクターツール
最近の車には、尿素が搭載されています。その尿素水関連を繋いでいるホースは特殊なホースで繋がれています。
無くても、外す事は可能ですが、この工具があればとても楽に外す事が出来ます。
圧着ペンチ
車の配線の修理やコネクターの修理をする際に使用します。
コネクターは非常に小さいので、普通の物では上手い事圧着が出来ませんので、専用の物が必要になります。
配線修理でギボシにするなら、これで十分です。
ブレーキ調整工具
ブレーキライニングとドラムの隙間を調整する為の工具になります。
普通のマイナスドライバーでも出来るタイプも有りますが、専用の工具が無いと出来ないタイプもあったりします。
まとめ
今回、紹介した以外にも、紹介しきれないぐらい無数に工具が存在します。
一般人が使用する工具から、整備士が使用する工具まで、様々有ります。
その全てを持っている人は、少ないとは思いますが、数多くの工具を持っていれば、それだけ仕事も楽に出来ますし、仕事のスピード上がります。
しかし、工具はそんなに安い物では無いので、自分の今の仕事内容に合わせて購入する事をお勧めします。
仕事をしていく中で、自分が必要だと感じた工具を購入しましょう。
これからも随時、更新していきます。
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