【整備士】車のエンジンオイルが増える原因は?・減る原因は?

整備士

車は正常でも、エンジンオイルが減ったり、増えたりします。

燃焼する時一緒に燃えたり、コンプレッサーのエアを汲む時に一緒に空気と一緒にオイルも排出してしまったりと、減っていくものです。

逆に最近の車は、DPR・DPF・DPDといった装置が装着されている事によって正常でも増えます。

↓↓↓詳しくは過去投稿を参照して下さい↓↓↓

上記以外の原因で、エンジンオイルが減ったり、増えたりする事があります。それは、故障しているという事です。

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エンジンオイルが減る原因

①オイル消費

上記でも説明した通り、エンジンオイルが正常でも減るのが普通です。

燃焼する時に一緒に燃えてしまうからです。

出来る限りオイル消費をしないようにピストンにオイルリングがついていて、シリンダーの壁面に付着したオイルを落としています。

しかし、そのオイルリングが不良になると必要以上にオイルが燃焼してしまうので、オイルが減っていきます。

これを修理しようと思えば、エンジンをオーバーホールしないとダメなので、かなりの重整備となります。

新車やまだ新しい車だとエンジンASSY交換になる事が多いですね。

②オイル漏れ

オイル漏れによって、エンジンの外部にオイルが出る事によって、オイルが減っていきます。

エンジンオイルが漏れる箇所は色々とあります。

名称場所
クランクフロントシールクランクシャフトの前側のシール
クランクリヤシールクランクシャフトの後側のシール
オイルパンガスケットシリンダーブロックの下に付いている
エンジンオイルを貯める部品
シリンダーヘッドガスケットシリンダーヘッドとブロックの間

代表的な箇所は上記になります。その中でもクランクリヤシールは早めに修理する事を勧めます。

クランクリヤシールが漏れると、フライホイールハウジング内にオイル飛び散る事によって、M/T車の場合は、クラッチディスクにオイルが付着する可能性があるからです。

クラッチディスクにオイルが付着して、クラッチが滑ってしまうと、走行が出来なくなってしまうからです。

最近ではオイルを一滴も垂らしたらダメな工場も増えて来ましたので、どの箇所でも早めにオイル漏れの修理する方が良いです。

エンジンオイルが増える原因

エンジンオイルが増え原因は、「燃料」と「」の混入です。

オイルを抜いて、シャバシャバの状態なら燃料が多量に混入しています。白濁したオイルが出てきたら、冷却水が混入しています。

①燃料

正常でもエンジンオイル内に燃料は混入しますが、その量が異常に増える事によってオイルが増えます。

その原因は、インジェクター廻りの燃料漏れによって起こります。

インジェクターが異常に燃料を噴霧、リンケージパイプ(燃料も戻りパイプ)の亀裂・緩み、高圧パイプより燃料漏れ、が挙げられる。

燃料廻りは高圧の燃料になっている為に少しの緩み、亀裂によって燃料が多量にオイルに混入してしまいます。

気付かないまま、そのまま乗り続けるとエンジンオイルが増えていって、上記で解説した代表的な漏れ箇所よりオイル 漏れを起こします。

更にそれ以上使用し続けると、オイルハンマーを起こし、エンジンが破損します。

②水

最近の車ではかなり減ってきたと思います。昔の車は湿式のシリンダーライナーだったので、ライナー廻りに冷却水が循環されていました。

今は、乾式のシリンダーライナーですので、廻りに冷却水は循環されていません。

その湿式のライナーに亀裂があったり、Oリングが切れる事によって、エンジンオイル内に冷却水が入る事によって、エンジンオイルが増えます。

燃料同様にそのまま使用し続けると、エンジンが破損します。

まとめ

結論、エンジンオイルが増えても減っても、車に良い影響はありません。

オイル油圧のランプが点灯する事もあるかと思います。これが点灯すると、オイルの状態はかなり悪い状態だと思います。

定期的にエンジンオイルの点検を行い、オイルが適量かの確認が必要です。

長く車を使用したいのであれば、運行前点検、定期点検をしっかりと実施に、エンジンオイルの状態を適切に保ちましょう。

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