車を快適に運転する為に欠かせないのがエアコンです。
夏場は冷たい風・冬場は暖かい風を出してくれます。
しかし、エアコンシステムが正常動いてくれないと、快適な運転が出来ませんよね。
そこで、今回はヒーターが効かない時、暖かい風が出ず冷たい風が出る時の対処方法を紹介していきます。
クーラーについての解説は、過去の投稿を参照して下さい。
『ヒーターについて』
まずは、車のヒーターについて解説していきますね。
クーラーとヒーターは全く違うシステムで動いています。
クーラーの場合は、エンジンがうごいている状態で、スイッチを入れるとすぐに冷たい風が出て来るとおもいますが、ヒーターの場合はスイッチを入れてもすぐにはあたたかい風は出て来ません。
その理由は、ヒーターはエンジンの冷却水・エンジンの熱を利用しているので、大前提としてまずはエンジンが暖まっていないと、あたたかい風は出ません。
エンジンの冷却水があたたまった状態で、ヒーターコアというラジエーターのような形をした装置に送られて、そこへ風を当てる事によって空気があたためられて、車内へあたたかい風が送られます。
- エンジンが暖まった状態
- あたたまった冷却水がヒーターコアへ送られる
- ヒーターコアに風があたる
- あたためられた風が車内へ送られる
これがヒーターの一連のながれになります。
『原因』
その1:水温
上記でも解説した通り、エンジンが暖まっていないとダメです。
メーター内の水温計はしっかりと真ん中を差しているのかを確認しましょう。(上記の状態が完全暖気された状態になります)
最近では、水温計がないタイプを多くありますが、下記のようなマークが消灯していればエンジンがあたたまった状態といえるでしょう。
もし、水温が上がっていなければアクセルを吹かして、エンジンをあたためてみましょう。
それで、あたたかい風が出るようになったのなら故障ではありません。正常です。
これは意外と知らないひとも多いと思います。私の嫁も冬の寒い朝など、車に乗ってすぐにヒーターを入れていました。暖まっていない状態だと外のつめたい風が出て来るので、逆に寒いと思います。
エンジンにとっても暖まった状態にしてから走行する方が断然良いので、寒い朝などは急いでいない限り、しばらくエンジンをかけてアイドリング状態で暖まるのを待ってから走る方が良いでしょう。
その2:冷却水不足
エンジンの冷却水を利用していますので、そもそもエンジンの冷却水が少ない状態だと、ヒーターの効きも悪くなります。
ブザーや警告灯が点灯していれば、確実に冷却水が不足していますね。点灯していなくても少ない場合もあります。
エンジンの冷却水のタンクを確認し、不足していれば、漏れているか、吹き返している可能性があります。
一度、修理工場で点検してもらいましょう。
その3:ヒーターコア
上記で説明した通り、冷却水が通るコアになります。
冷却水の中の細かいゴミ・錆等がヒーターコアに詰まってしまうと、冷却水がコアの中を通れなくなっておこる現象です。
原因は、エンジン各部を修理した際の細かいゴミの混入や冷却水交換不足によって、配管が錆びて、その錆びが流れていってしまうことです。
特に、エンジンオーバーホールしたあとにヒーターが効かないと苦情が入り、点検するとヒーターコアが詰まっている事がよくあります。
修理工場や電気屋に修理依頼をして交換してもらいましょう。
その4:ブロアモーター
ブロアモーターとは、風を発生される扇風機のような部品です。
これは、クーラーと共用なので壊れていれば、クーラーもヒーターも風が出ません。
エアコン(クーラーでもヒーターでも)をONにして風が出なければ確実に壊れています。ONした時にモーター音がしているのかを確認しましょう。
その5:エアコンフィルター
家のエアコンと一緒でフィルターが付いています。そのフィルターが埃や煤などで詰まっていれば風は弱くなるし、最悪風が出なくなります。
フィルター自体は、清掃も出来るタイプもあるので、清掃するか交換するかしましょう。
最近のフィルターは消臭タイプのフィルターも増えてきたので、匂いが気になる人は少し高くなりますが、消臭タイプのフィルターの交換をお勧めします。
『まとめ』
ヒーターの故障はおもっているよりも簡単です。
クーラーのような専門的な知識が無くても、上記の事をしっかりと点検すれば、故障個所の特定は簡単に出来ます。
交換となれば、技術がなければ行う事ができませんので、近くの修理工場でお願いしましょう。
クーラー・ヒーターがなければ、快適なドライブになりませんので、早急に修理を行いましょう。
コメント