オイルプレッシャーウォーニングランプが点灯したらすぐにエンジンを止めて下さい

車には、重大なトラブルになる前に警告灯にて運転者に知らせる機能がいくつかあります

その中でもオイルプレッシャーウォーニングランプが点灯したらすぐにエンジンを止めて下さい

何故なら、すぐに止めないとエンジン内部が重大な損傷を受けてしまうからです

最悪の場合は、エンジンが破損してASSY交換が必要になってしまうほどのダメージを受けてしまいます

その理由と何が原因で点灯するのかを下記の記事にて説明していきたいと思います

この時期を書いている私の紹介を簡単に行います。整備士歴20年の今でも現役の整備士をしている者です。乗用車~大型車まで幅広い車種の整備経験があります。今は、バスをメインに整備をしています。(詳しくはこちらを参照して下さい

では、解説していきます

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【オイルプレッシャーウォーニングランプとは?】

車の構造を全く知らない人にとっては、そもそも何?って感じだと思います

エンジンには、各部を潤滑に動かすために、エンジンオイルという潤滑油が入っています

エンジンが始動すると、そのオイルをオイルポンプによって圧送して各部に送っています

その途中に、センサー(オイルプレッシャースイッチ)が取り付けられていて圧送されたオイルでON/OFFをしています

正常な車でもエンジンを始動して数秒間は圧送されたオイルがセンサーまで届いていないので点灯しています

そして、圧送されたオイルがセンサーのスイッチをONする事によって、メーター内の警告灯が消灯します

これが、オイルプレッシャーウォーニングの役割になります

【原因は何か?】

では、何が原因でランプが点灯するのか?

大きく分けて3パターンあります

原因①:オイルの量

まず1番多い原因がオイルの量が規定値よりも少ない場合です

オイルが少ないとその分、油圧がかかるまでに時間がかかってしまい点灯してしまいます

正常なエンジンでもエンジンオイルは微量ですが減っていきます

定期的にオイルの点検をしていないと減っていても分かりません

後、多量にオイルが漏れている場合も考えられます

当たり前ですがオイルが漏れていれば、規定値よりも減っていってしまいます

他には、作業ミスですね

例えば整備士がオイル交換をして、規定値が8リットルだったとして、間違えて5リットルしか入れなかったらしばらくしたら点灯すると思います

原因②:オイルの質

次に多い原因がオイルの質です

エンジンオイルはある程度の粘度を持っています

それに燃料等が混じる事によって粘度が下がってしまいます

オイルの量が規定値入っていてもオイルの質が悪かったらランプは点灯します

何故なら、粘度が無ければ油圧がしっかりとかからないからです

最近の車では、特にDPDやDPF・DPRといった排気ガス浄化システムが搭載されています

年式や構造によっては、燃料が増えるタイプも存在します

原因③:電気関係

センサー自体の故障や電気的な不具合によって点灯する場合もあります

エンジンオイルは規定量入っていて、エンジンオイル自体も交換したにもかかわらずランプが点灯している場合は、センサーの不具合の可能性が高いです

センサーの電源電圧の点検、配線の点検の行いましょう

原因④:オイルポンプ

オイルポンプ自体の損傷です

オイルポンプは上記でも説明しましたが、オイルを吸い上げて油圧を発生させています

そのオイルポンプ自体が経年劣化やオイルのメンテナンス不良によって損傷した場合、いくら上記の23つが正常でもランプが点灯します

その場合は、オイルポンプの交換が必要になります

しかし、エンジンの型式や車種によってはエンジン内部に組み込まれている物もあります

その場合は、エンジンオーバーホールかエンジンASSY交換が必要になってきます

【対処方法】

では、オイルプレッシャーウォーニングが点灯しないようするには、どうすれば良いのか?

対策①:日々のメンテナンス

車に乗る前に、軽く点検する事です

車の免許を取得する時も教わったと思います

オイル・水・タイヤの空気圧等、目で見て分かる箇所の点検を行いましょう

特に、エンジンオイルはしっかりと量が規定量入っているのかを確認しましょう

点検するのに、1分もかからない思いますので是非実施しましょう

これをするだけでも、トラブルを回避する事が出来ると思います

対策②:定期点検

定期点検を確実に実施しましょう

3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・車検といった感じで、定期点検を整備工場でやってもらいましょう

その時に、エンジンオイルの交換を半年や1年・走行距離に応じて交換を実施しましょう

この上記2つを確実に行う事によって、このトラブルの8割は防げると思います

【まとめ】

オイルプレッシャーウォーニングランプが点灯した場合は、エンジンにとって悪い事が起きているお知らせだと思ってください

そのまま放置すれば、確実にエンジンが破損してしまうので絶対にすぐにエンジンを停止させて下さい

そうならない為には、車の日々のメンテナンスを実施し、定期的な点検を整備工場で実施しましょう

エンジンが破損してしまうと、高額な修理代金になってしまいます

少しの金額で防げると思いますので、オイル交換・日々の点検・定期点検を確実に実施しましょうね

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