自動車の整備士にとって、1年間でもっとも過酷な夏が到来しました

梅雨が明け本格的な夏が到来!

自動車の整備士にとって1年間でもっとも過酷でもっともしんどい夏が始まりました

これから整備士になろうと思っている人や今年整備士1年目の人は本当に覚悟が必要です

それだけ、自動車の整備士の夏の仕事は過酷です

簡単にこの時期を書いている私の紹介です。自動車の整備士になって約20年、乗用車~大型車・バスといった幅広い車の整備をしてきた今年で43歳の今でも現役の整備士。転職経をしています。転職経験も1回有り、今は主にバスをメインに整備をしています(詳しくはこちらを参照して下さい

では、何がどう過酷でしんどいのかを説明したいと思います

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過酷な状況

【過酷①:暑さ】

まずは、言うまでもなくこのクソ暑い中屋外での工場での作業になります

屋根があるとはいえ、ほとんど外と変わりません

昔勤めていた乗用車ディーラーの一部の店舗では、冷暖房完備の整備工場もあったりしました

しかし、それは乗用車の大手ディーラーぐらいで大半の整備工場は屋外の工場になります

大型車を扱っている整備工場ではまず無理ですね

風が吹き抜ける工場なら良いのですが、そうでなければただの日陰で作業しているだけなので、本当に暑さがヤバい状況です

【過酷②:熱さ】

さっきまで道路を走っていた車の整備は熱さが地獄ですね

今勤めているトラック・バスがメインの整備の場合は、お客様が待っている状態での作業ではなく、預かっている事が多いので、そこまで熱い時はないです

しかし、乗用車の整備の場合はほとんどがお客様が待っている状態での作業になると思うので、車が熱い状態での作業になります

エンジンオイル交換等の作業があれば、ほんとうに熱いです

【過酷③:体を動かす】

整備士の仕事は、体を動かす事がメインになります

タイヤを脱着したり、重量物を脱着したり、工具でボルト・ナットを緩めたり締めたりします

なので、普通に何もせずに座っているだけでも汗が出るような暑さの中、体を動かしています

ほとんど、全ての現場で働く整備士が汗だくになって作業をしています

休憩のたびにつなぎを着替えているので、毎日2~3着ぐらいは着替えていますね

暑さ対策

【暑さ対策①:スポットクーラー】

こんな暑い中でも、車の修理が止まる事も無く常に仕事があります

昔は無かったですが、ここ5年ぐらいの異常な暑さもあって会社がスポットクーラーを大量に購入してくれました

冷たい風が直接当たるので、暑さは本当にマシになります

整備士は常に止まって作業している訳ではいないので、移動するたびに動かして使用しています

色々なスポットクーラーを見ましたが、上記のようなタイプのやつが一番冷えて涼しい風が出てきます

安いタイプの物も購入してもらいましたが、やはり全然冷え方が違いました

これは、値段との相談になると思いますがやはり高いやつの方が良いと思います

【暑さ対策②:ファン付きベスト】

昔は、外で働く人が着ていたファンが付いたベスト

今では整備士もそのベストを着て作業をしています

屋外の日向で作業をしている訳ではないので、ファンを作動させれば涼しいです

これと上記のスポットクーラーを合わせて使用するとかなりの涼しさになり、暑さ対策はバッチリです

ただ、整備士は汚れてしまう仕事(特にトラック・バス)なので、このベストもかなり汚れてしまうのが難点です

【暑さ対策③:ネックリング】

冷凍庫で冷やして、それを首に付けるリングになります

これも会社から支給されました

最初は、誰が使うねんと思いましたが、一回使用するとなかなか冷たく涼しく感じます

冷凍庫があれば、半永久的に使用が可能です

まとめ

ここ数年の暑さは昔に比べると比にならないぐらい暑く感じます

その中で、働く整備士は本当に過酷な職業だと思います

私の会社では軽い熱中症で体調崩した整備士がいるぐらいで重症になった整備士はまだいません

が、全国では重症な熱中症で倒れた整備士もいると聞きます

上記の暑さ対策をいくらやってもこの暑さと熱さと仕事の多さによって、倒れる可能性があります

今年で整備士になって20年?だと思いますが、本当になんでこんな過酷な職業を選択したのかと後悔する時もあります

これから整備士になろうとしている人・新人整備士の人はそれなりに覚悟しておかないとダメです

暑さ以外にも、整備士の過酷な状況はありますので、下記の過去投稿も参考までに

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