結論!プロ野球選手にならないのなら、別に球数制限は設けなくも良い。と個人的には思います。
ただ、年齢によって様々だとは思いますので、各世代別で説明していきます。
【 高校生 】
高校3年生の最後の夏で、連戦続きでも本人が投げたいなら投げさせてあげたら良いと思います。
今は高校生は1週間に500球以内という制限があります。甲子園の場合、勝ち残っていけば1週間に3試合することもあると思います。500球なんで超えるでしょう。
本人が希望しても投げる事が出来ないのが今の現状の制度です。しかし、高校野球を最後に野球を辞めようと思っている人にとってはこの夏が最後の野球になるわけです。
投げる事は出来ても、投げる権利が無いので登板する事は出来ません。これは、本人にはとても悔しい思いになると思います。たとえ、登板した事によってその後、怪我で投げれなくなっても後悔する事は無いと思います。
私は投手では無かったので、そういった状況にはなりませんでしたが、去年高校を卒業した息子のチームメイトで投手をしていて春先に肘を痛めた子がいました。夏になっても完治していませんでしたが、最後の夏の予選はリリーフですが登板し、痛みのある中頑張って投球していました。
その父親と話をすると大学では野球はやらないので、監督がOKしてくれたら投げる、と前日に話したみたいです。本人も父親も登板出来て良かったと試合後言っていました。
個人によって感じる事、思う事は違うと思いますが、私はプロ野球選手にならないのなら多少無理をしても当番しても良いのではないかと思います。高校で野球を辞める人が大半なので最後は自分が納得のいく形で終われたらよいと感じました。
プロ野球・大学野球をしない人にとっては、真剣に野球をやる最後の機会となります。本人の意思をもう少し尊重しても良いのかと私自身は思いました。
【 中学生 】
中学生の場合は、まだ高校野球があるので絶対に無理・無茶をしてはダメです。
特に中学生になると投手はストレート以外に変化球も投げるようになります。
小学生の時よりも肘・肩に負担がかかります。
良い投手になると投げる機会も多くなり、投げる球数も多くなります。監督も良い投手を使いたいと思ってしまうからです。
大会によって様々ですが、一応球数制限を設けている大会も半分くらいはありますが、無い大会もあります。交代はチームの判断に任されているのが現状です。
しかし、良い投手を球数制限が無かったら交代させるチームは少ないと思います。球数制限がある大会でだいたい100球ぐらいが目安になっていますが、球数制限がなかったら100球を超えても交代しないチームも多数いると思います。
次の投手がそれなりに良かったら交代すると思いますが、力が大幅に落ちてしまう場合は100球を超えても投げされて、勝ちにいくと思います。
なので、中学生の投手の肘・肩の故障は本当に良く耳にします。
高校野球の楽しみ、中学野球を頑張っているのに、その中学野球で怪我をして高校野球が出来なくなったら意味がありませんよね。なので、中学のチームの指導をしている指導者はしっかりと投手のケアを行って、出来る限り怪我をしないように試合の調整・練習メニューをしっかりと考えて、未来ある子供の夢を潰さないように日々勉強をしましょう。
【 小学生 】
私も野球を小学生3年生から高校3年生までやって、大人になって結婚して子供が野球を習い始めて、子供たちと一緒に10年以上野球を行っています。その中で、怪我をしている友達や子供をたくさんみてきました。
小学生なら60球前後といった感じで球数に制限がある大会があります。中学生の大会よりも球数を制限している大会が多くような感じはしますね。
小学生のうちに正しい投げ方を体で覚えないと、怪我をするリスクは格段に上がると思います。
教える側もしっかりと勉強をして、どのように投げれば体に負担がかからず投げれるのかを考える必要があると思います。
昔からこうだった・昔からこう教えている、と思っている指導者は考え方を改める必要があります。昔よりも数多くの情報があって、人によって教え方も様々だと思います。
【 まとめ 】
球数制限は子供たちを守る制度というよりも、指導者が無理に選手を起用するのを防ぐ制度のように感じます。その点では良い制度だと思います。
しかし、高校生の場合に限って言えばもう少し選手の意思も尊重してもよいのかと思います。
球数制限をする事によって、投げる頻度は減って、それだけ怪我のリスクが下がるとは思いますが、怪我がなくなるとは思えません。
練習・試合・トレーニングをきっちりを管理して行っても怪我する選手は必ずいます。あの大谷選手ですらすでに肘にメスを入れていて、今また肘を痛めている状態ですから。
超一流の選手ですらしっかりと管理されていても怪我をしてしまいます。
私個人的には、どのタイミングで野球を辞めるかによって、無理をするのか、セーブするのかが決まると思います。
後悔・悔いの無い野球人生を全ての野球少年・少女達に送ってほしいを心より願います。それを大人・指導者・親がしっかりとサポート出来る世の中にしたいですね。
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