自動車整備士がやってしまう作業ミスについて

車を修理に出してから、何かいつもと違う?違和感を感じる?

そういった経験はありませんか?

その大半は自動車整備士の作業ミスによる不具合の場合が多いと思います

私は20年以上整備士をしている今でも現役の整備士です(詳しくはこちらを参照して下さい)

プロの自動車整備士といっても、人間がやる事なので100%ミスが無くなる事は無いです

しかし、そのミスを出来る限り100%に近づけるにはどうしたら良いのかを考えてみましょう

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元の状態に戻す

「元の状態に戻す」当たり前ですが、その当たり前が出来ていないからミスがおこります

何も考えず作業をしていたら組み付ける時にどこの部品か分からなくなります

その為には作業をしながら「このボルト・ナットはここだ」としっかりと覚える事です

何も考えず、ただただ取り外すだけなら整備士じゃなくても素人でも誰でも出来ます

人によって覚え方は色々とあると思います

取り外した部品を分けて置くとかマーキングをしながら取り外すとか、最近では作業前に写真を撮ってそれを見ながら組み付ける、等々

何十回もやっている作業なら、人が取り外した作業でも復元するは出来ます

しかし、初めてやる作業の場合はしっかりと覚えないと組み付けるのに時間がかかってしまいます

「元の状態に戻す」これがしっかりと出来ていれば、作業ミスは格段に減ると思います

しっかりと締め付ける

上記の①で元の状態に戻しても、そのボルト・ナットがしっかりと規定トルクで締まっていなければ意味がありません

規定トルクとは、メーカーが定めたそのボルト・ナットはこの強さで締め付けて下さい、と定めているものになります

ほとんど全てボルト・ナットに規定トルクが存在しますが、全てをトルクレンチで締め付けていたら1時間で終わる仕事も3時間も4時間もかかってしまいます

なので、重要な箇所ではトルクレンチにて締め付け、それ以外のボルト・ナットはしっかりと工具にて締め付けています

そこで、ミスが起こります

トルクレンチでもそれ以外でも、規定トルク以下で締め付けた場合は緩んでくる可能性が高いです

例えば、トルクレンチで締め付けてもそのトルクが間違っていたり、工具を使用しても規定トルク以下だったりすればボルト・ナットは緩みます

車両の振動等によって、すぐに緩んでくるのではなく徐々に緩んでいきます

そうならない為には、しっかりと締め付ける事が重要になります

締め付ける際に、そのトルクで合っているのか?工具で締め付けるトルクは大丈夫か?と確認しながら作業を行う事が重要になります

上記の1同様に、元の状態の締付トルクに戻す事によってボルト・ナットの緩みは無くなります

最終チェック

作業が終わった後に、しっかりとチェックを行う事です

まずは、自分で作業をした箇所のチェックを行います

しっかりと締まっているか?付け忘れが無いか?を確認します

その後に、自分以外の別の人にチェックを行ってもらいます

今自分がやった作業をやった事のある人や自分よりも整備士として上だと思う人に最終チェックをやってもらいましょう

これは、誰でも出来る事ではなくしっかりとした整備士がチェックしないと意味がありません

このダブルチェックをする事によって、作業ミスは格段に減ると思います

まとめ

人間がやる作業なので100%はあり得ないと思います

その日の体調・気分・気候によって人のやる気や集中力は変わってくるからです

しかし、上記の3点をしっかりとする事によって限りなく100%に近づける事は可能だと思います

私の会社でも2~3月に1回程度は作業ミスによって車両が帰ってきます

それが、重大なミスじゃなかったら修理して終了です

しかし、重大なミスの場合は最悪の場合、車が壊れて修理に高額な費用がかかってしまう事もあります

そうならないように、上記3つをしっかりと行って、尚且つ日々整備士をしての腕を・目を磨くことによってミスは無くなると思っています

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